角川文庫<br> 阿Q正伝

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角川文庫
阿Q正伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 202p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042204015
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キジネコ

51
此の9話、面白く読めました、作家が意図した寓意は直截に腑に届くか?と自身に問えば、否と一旦応えて… 革命は遠い彼方の火、私達はその熱や痛みや飢えを肌に感じる事はない、が然しと思い直す。時代を超えて尚 物語は読者に退屈を与えない、内なる何かと確かに共振し決して古びる事のない感興を呼び覚ます。其れは何?私達は、もしかすると変化に無関心なだけかも知れない。澄んだ水に棲むことを疑わない日々が危うい、水底の堆積の底知れぬ厚みに気味の悪さを覚える昨今、水疱が又一つ浮かんで傍らで消える。それは希望なのか、毒なのか?2017/10/03

jima

18
短編9作品。再読だが、「狂人日記」 「阿Q正伝」「藤野先生」が、印象に残る。2014/10/26

どらがあんこ

11
知識人に焦点を当てて読むと面白い。『フロイトの弟子と旅する長椅子』の莫と違って挙人や趙家の人々からは特権性が感じられるし、はたまた孔乙己は同情を誘う。阿Qの愚かさとは対極のように思えるが、実は階層性は錯綜していてぎしぎしとしている。2019/01/13

NDS

10
たまには真面目な本を、ということで読んでみました。全編を通して、祖国の人間を啓蒙するというスタンスを取っているが、それは決して教条的ではなく、人間的なユーモラスさを持ちつつ、なお市井の姿勢を批判しているものと考えられます。 しかし、ここに描かれる市井の人間の姿勢は当時と現代を比して変わったといえるのでしょうか。マスコミでもSNSでも噂話でも、言説の内容に大きく差があるのでしょうか。2015/08/13

shiaruvy

10
★4 [H17.04.15 90版] つぶやきで岩波文庫版(だったかな?)お見かけしたので持っている角川文庫版引っ張り出し再読。 やっぱり偉大なる人々らのテーマは普遍で一緒だなぁ..と。 周樹人は共産党員ではなかったことを頭の片隅から拾い上げ思い出した。2013/01/16

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