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内容説明
薔薇戦争も終結し世の中に平穏が訪れた頃、容姿に恵まれず身体的なハンディキャップも負っていたグロスター公リチャードは、王となりすべての人々を嘲笑し返そうと屈折した野心を燃やしていた。やがて彼は、兄王エドワードの病死という好機を逃さず、暴虐の限りを尽して王位を奪う。しかし、明晰な頭脳を誇ったはずの彼にも思わぬ誤算があった…。シェイクスピア初期の傑作歴史劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
53
面白かったです。薔薇戦争の末期、平和な世になろうとしている頃のイギリスの物語です。醜悪な容姿と不自由な体を持つリチャードが王となり、国民を嘲笑おうとしている姿は障害を持つからには当然のことでしょう。ただ、兄・エドワードの死を機に王位を奪うリチャードにも思わぬ誤算があったようですね。2021/04/24
このこねこ@年間500冊の乱読家
2
⭐⭐⭐ 弁解の余地がないほど悪役っぷりが甚だしいリチャード三世を主人公とした戯曲(史実は悪人ではなかったようですが)。 悪人を主人公にした作品としては走りなのかも知れない。当時もめちゃくちゃ人気だったようで。 昔から、人はなんだかんだで悪が好きなのね。2021/09/02