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角川文庫
変身 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042083016
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

内容説明

平凡なセールスマンのグレゴール・ザムザは気がかりな夢からさめたある朝、一匹の巨大な褐色の毒虫と変った自分を発見する。第一次大戦後のヨーロッパの混乱時代ことにドイツの精神的危機の中から生れ出たカフカの文学は、徹底的なリアリズムの手法によって純粋に象徴的なものを表現した二十世紀の人類の苦悩のしるしでもある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れみ

88
数年ぶりの再読。朝目覚めると巨大な毒虫になってしまっていたグレゴール・ザムザとその家族のお話。理由も原因も原因もなく…ということらしいけど、私には父親の事業の失敗のあとグレゴールが色々なものを背負いすぎたからでは?両親も妹もその気になれば働けるんじゃん!と思わずにはいられない。なんとも言えないやるせなさを感じるけどたまには読み返したい作品。同時収録の「ある戦いの描写」は私には少し難しかった。次に読んだ時にはもう少し色々見えてくるといいな。2015/09/09

Junko

20
▼「カフカ」は冬休みの宿題の感想文で高校1年の時に読んだ。グレゴールがある日、巨大な毒虫に変わって、目を覚ます。その状態を「家族の助けなしでは生きられない難病」と捉えて感想文を書いた。苦肉の策の解釈ではあったが、あながち間違いではなかったと、今になってホッとしている。▼「ある戦いの描写」カフカ的エッセンスが凝縮された名作と書かれているが、「彼」が誰なのか人物像が定まらない。途中から「知人」とあるのは誰なのか?「彼」=「知人」なのか?何を書きたいのかさっぱり分からない。機会があったらまた読むことにする。2017/12/11

Junko

13
〈再読本〉前回読んだ時『ある戦いの描写』を読んでいて、何が書かれているのかさっぱり分からなかった。誰のことを言っているのか、誰の言葉なのか???▽ひと月ほど間を置いて読み直したら、理解できたような気になっている。空想、独り言、そんな感じだろうと。≪初期の重要な作品。文学的才能≫だそうだ。(入院中に読んだ本)2018/01/13

さきん

13
平凡なセールスマンのグレゴール・ザムザは気がかりな夢からさめたある朝、一匹の巨大な褐色の毒虫と変った自分を発見する。第一次大戦後のヨーロッパの混乱時代ことにドイツの精神的危機の中から生れ出たカフカの文学は、徹底的なリアリズムの手法によって純粋に象徴的なものを表現した二十世紀の人類の苦悩のしるしでもある。外見もやはり大事か?2015/07/20

ごんすけ

12
《再読》ある朝起きたら虫の姿になっていた男の物語。ひと癖もふた癖ものある内容で、初読のときは訳もわからなかったが、改めて読んでみるとなんとも言えない感情に襲われる。虫になり誰にも看取られる事なく向かえる最期と、その“虫”の死によって解放され喜ぶ家族達。非日常と日常。暗と明。愛情と嫌悪。そして、死と生。読了後も色々と考えてしまう作品。『ある戦いの描写』は分かりそうになった瞬間に、訳がわからなくなってしまった。これは何度も読み込む必要があるかも。2014/02/05

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