角川文庫<br> 何様のつもり

角川文庫
何様のつもり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041986028
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

松田聖子の功罪、森繁久弥の重鎮性、北島三郎の行方、トレンディドラマの人気、賞品当てクイズ番組の貧乏臭さ、そして公共広告機構CMへの恐怖…。消しゴム版画の鬼、ナンシー関が縦横無尽にTV界への疑問を投げかける!辛口にして鮮やかな切れ味がますます冴える、痛快TVコラム集。文庫化にあたり、巻末には竹中直人氏との録り下ろし・本音対談も収録。

目次

第1章 TV百鬼夜行(重鎮か、ボケ老人か。スゲェぜ―森繁;いばりんぼう―加納典明;松田聖子の両手握手;超まぬけな藤竜也、そして蓮舫 ほか)
第2章 CMのドラッグ効果(だから年末年始といえば田中邦衛;黙ってていいのか、「ほろにが」の武田鉄矢;サブちゃんはどこへ行くのか;カツを入れてけ、カツラのCM ほか)
第3章 暮らしの手錠(腹立ち日記;ダンディズム、オンナコドモにゃわかるまい;常識という名の非常識;男らしいぞ埼京線 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

16
まだあるのだ。ナンシー本。でも何か別の本と重複しているな。読んだおぼえのある項がいくつかある。しかし貴重な短編小説2篇をも含んでいるのが売りか。掲載誌も多彩だ。「S &Mスナイパー」「宣伝会議」「噂の真相」「ミュージック・マガジン」などなど。とくにM.M.の原稿では台湾の音楽情報として「2U」なるフォーク・デュオの存在を報告しているぞ。アイドルがファンと握手する際、両手を使うしきたりの淵源を松田聖子に見た鋭い観察などは芸能史に残る功績である。2020/01/20

Midori Nozawa

12
たぶん息子が買って置いていった本。平成9年(1997年)1月25日初版。本書であげられるタレントはほとんどテレビなどで私もなじみ深い。キムタクのファンだった私。キムタクに対しても辛めのコメントがされている。最近の私はテレビも映画も縁遠くなって、熱を上げていた若い時代と違い、著者の考え方がすんなり入ってくる。ナンシー関と言う人は商業主義を嫌い、本物を求めて生きておられたのだろう。芸能界の大御所にさえ、媚びずに「へんだ」と思ったらそう言っている。何より本書がきっかけで「屋根の上のバイオリン弾き」を視聴できた。2022/09/11

ぐうぐう

10
『何』シリーズの記念すべき第1巻。ここには、初期のナンシーのTVコラムが収録されている。消しゴム版画が荒削りで、あまり似顔絵が似ていないことに象徴されているように、コラムの内容自体も、後期のものに比べると、毒そのものが先走りしているように感じる。しかし、ここでナンシーが主張していることは、何ひとつとて間違ってはいないのだ。また、91年の時点でバラエティでのスタッフの笑い声に警告を発しているなどの先見性にも驚かされる。ナンシーの慧眼は、そのデビューからすでに健在なのであった。2009/09/19

cithara

9
たっぷり20年以上も前に出版された本書。さすがに、すでに鬼籍に入られた有名芸能人は多い(ナンシーさん注目の森重久彌、高島忠夫、いかりや長介… )。逆に今でもTVでお見かけする方々も(滅多にTVを見ない私でも知っている)。山瀬まみ、松田聖子、蓮舫(政治家になってしまった)… 本書のようなタイプの本は十分寝かせてから(年月が経ってから)読むと味わい深い。深夜のお色気番組(今はないらしい)を見て「せっかくテレビでやってるのに、見ないのはなんか損した気分になる」という男性。まんま我が夫のメンタリティ。男って… 2019/07/25

Yスキー

8
今も一線で働く芸能人を、深い洞察力を元にバッサバッサ切った本。2014/08/07

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