内容説明
幼い頃に聴覚を失って以来、孤独に生きてきた青年画家・晃次。彼をひたむきに愛する女優の卵・紘子は、手話を必死に習って、彼が重く閉ざしていた心の扉を開けようとするのだが…。言葉をこえた、やさしくせつないラブストーリーとして大きな感動を呼び、大ヒットを記録したドラマの完全ノベライズです。巻末に、ドラマができあがるまでの様々な出来事を著者が日記でしるした「MAKING DIARY」、晃次と紘子の使った手話をイラストでわかりやすく図解した「手話レッスン」を同時収録しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みらこー
18
ドラマあんま見てなかったけど何となくストーリーがわかってた。序盤で恋敵が出てきたり、これでもかっちゅーほど二人に訪れるスレ違いや難題やらのもどかしさに「あー、あの時代のドラマやん」とうんざり。当時のドラマが嫌いだった理由を今さら思い出した❗当時何でかこーゆー元気、正直、天然キャラがやたらとヒロインやったよね。かなり苦手だ。けど頑張って最後まで読んで良かった。作者にとっては賭けのようなストーリーでかなり労力がかかった作品らしい。主人公が言いたいことがなかなかヒロインに伝わらない歯痒さには妙に共感。みょーに。2018/05/21
みゆすけ
9
昔、観たドラマを今になって小説で読んでみたら、面白くて何度も涙が出た。 内容を殆ど忘れていたので、あーこんな内容だったなぁと思いながら、一気読みでした。 お陰で電車乗り過ごしてしまいました。2017/08/23
ばちゃ
6
懐かしい。東京ラブストーリーの再放送を観て、なんで、こんなドラマに夢中になったんだか・・・。と興ざめし、おそらくはこれも・・・と読み始めたが、榊に感情移入をして、けっこう胸がしめつけられました。けっこう面白かった。若いころは夢中になってドラマを観てたなあ。2018/12/24
ころも
5
なるほど、これがかの有名な『愛していると言ってくれ』か。オチがきれいで感動的。そうきたか。▼通信手段にケータイのケの字もなく、ちょっとしたやりとりにつけこの手間のかかりっぷり、それがまた味があってイイ。95年夏、近代ながら何事についても発達しきっていない、当時にしか醸し出せない雰囲気ではないか。▼山あり谷あり、くっついたり邪魔が入って離れたり、典型的な恋愛の要素がふんだんに盛り込まれていた。北川悦吏子氏は王道な作品が多いような評判を聞いたけれど、まさにそのような雰囲気だった。お初にお目にかかる。2019/09/07
へーた
5
王道の少女漫画のようでした。晃次は素敵だし、健一も健気すぎて好きだし、うるっとくるところもあって面白いのだけど、イマイチ紘子が好きになれず。。恋する女ってここまで面倒くさいものなのでしょうかねー(*_*;2013/06/03