角川ホラー文庫<br> 鋏の記憶

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角川ホラー文庫
鋏の記憶

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  • サイズ 文庫判/ページ数 314p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041962046
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

桐生紫は女友達の家にあった鋏に触れようとした瞬間、手に電流のようなものを感じた。「この鋏は血を流したことがある」。小さな男の子の苦痛と恐怖が伝わってきた。だが、その子が死んだかどうかまでは分からなかった。(『鋏の記憶』より)。物に触れただけで、それを所有していた人物の秘密を感知できるサイコメトリー(残留物感知能力)を使い、紫は未解決事件の手がかりをつかんでゆくが…。

著者等紹介

今邑彩[イマムラアヤ]
長野県生まれ。都留文科大学英文科卒。89年『卍の殺人』で鮎川哲也賞の前身である「鮎川哲也と13の謎」の13番目の椅子を受賞。その後、推理小説を中心に精力的に作品を発表している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カムイ

50
久しぶりの作家でした。ホラー色少なめの作品ですがほどよい怖さがあり超能力のある高校生の少女が良かった、ユーモアのある会話はミステリーホラーにはいいアクセントでした、この作家は面白いです。他界したのが寂しいですね。2024/04/05

papako

40
面白かった!物の記憶を読みとるサイコメトラーの女子高生と親戚の刑事が事件解決する。しかし、特に積極的に捜査に加わるわけではなく、たまたま見てしまった記憶から事件を掘り起こす。物にやどった持ち主の記憶は真実をつきつける。そこに悲しい真実があった。最後の猫の恩返しが切な可愛くて好きです。主人公の女子高生と同居親戚の刑事の会話が冷え切った夫婦みたいで面白い。あとがきもぜひ!2013/10/17

momi

30
今まで読んだ今邑さんの作品の中で一番好きです!面白いっ!!特殊能力をつかって高校二年生の「紫」は親戚で同居人である警視庁の刑事と一緒に未解決事件や難事件を解決していく話。「紫」の特殊能力とは…物に触っただけで持ち主のことや感情そして体験したことを感知できる…サイコメトリーである。特殊能力だとか超能力だとかって…もっと胡散臭い話になるのかと思っていたらそうではなく、設定もキャラも面白い作品になっていると思います!このコンビでもっともっと事件を解決してもらいたかった…。シリーズで読めないことがとても残念です2014/02/26

そのぼん

20
ものを触っただけで、ものの『記憶』がわかる女性が事件を解決に導く連作ミステリーでした。変わった設定ですが、すんなりと読めました。2013/04/20

MINA

15
怖くはなかったかな。でも貞淑で模範的て理想的な奥さんだと思われてた美女のお話のラストはゾッとした。見栄とかいう次元超えて、哀れであまりにも切ない。シリーズで読みたかったな。読みやすくて面白かった。2018/12/02

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