内容説明
脳細胞までも凍らす、恐怖の連続…ホラー・シーンに新たな局面を拓いた作家6人が、それぞれの“怖さ”を突きつめ、描きこんだホラー小説の競作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっち@カープ女子
49
かなり古いホラーの短編。アンソロもたまにはいいかも。亡くなった坂東眞砂子さんの「白い過去」ラスト、こわ〜〜ぃです。それと瀬名秀明さん、パラサイトイブ以来読んだのですが秀逸でした。最近の作品も読みたくなった。2014/04/10
キムチ27
37
小池氏、篠田氏のモノを読みたくて。あっという間に読み終える。ホラーというより、小池氏6人の職人芸という感触。それぞれ腕をまくって執筆した中身。個人的には小林さん、初読みだったが「兆」が好みだった。怖い、次は次はと頁を捲らせる・・人の心理のツボを得ているというか。
青葉麒麟
37
この短編集の括りがホラーなのは些か疑問。でも豪華なラインナップだったのでプラマイゼロ。どの短編も恐怖が曖昧なのでちょっと物足りなかったなぁ。もっと強烈なのが欲しかったです。オチが直ぐに判っちゃったけど、「子羊」が一番好き。2016/02/08
アーモンド
33
「脳細胞までも凍らす恐怖の連続」という程でもなかったが、それぞれちょっとゾワーっとした。私個人的には、地味ながら人間の本質が生み出す怖さが感じられる、「生きがい」や「白い過去」が印象に残ったかな。2015/08/22
うさっち
27
ホラー・アンソロジー。小池真理子さん「生きがい」のラストは怖いよりも上手い!が先にきてしまった。亡くなった恋人から留守電が入る、坂東眞砂子さん「白い過去」ジワジワ来る怖さで、けっきょく怖いのは幽霊よりも人間なんだなと。全体的に思っていたような怖さはなかったけど楽しめた。2016/02/29