角川文庫<br> ト短調の子守歌

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角川文庫
ト短調の子守歌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041879627
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

人気絶頂のアイドルスター、小松原麻子の通うN高校二年C組に、ライフルを持った男が立てこもった。男の要求はただひとつ、麻子と二人きりで会って話をすること。さもなくば一時間に一人ずつ、人質のクラスメートを殺していくという―。刻刻と迫るタイムリミットと、さまざまな思惑から繰り広げられる人間劇。不意に襲いかかってきた狂気によって、スターとしての日常がつき崩されたとき、十七歳の等身大の少女として麻子も大きく変貌をとげはじめる。手に汗にぎる緊迫した展開で芸能界を描くサスペンス・ミステリー。

著者等紹介

赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール読物推理小説新人賞を受賞し、デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

83
いいかげんな芸能界の会社に対して, 人質をとって立てこもる犯人との間で, アイドルの少女が板挟みにあって振り回される。 警察と近所のおじさんの冷静さが光る。 人質の家族がふりまわされているのに、 人質の冷静さは美化し過ぎではないだろうか。 精神的に大人になっていくときに、 いいかげんな大人の存在が役立つことがわかった。 赤川次郎作品で、音楽に関する言葉が標題にあるときは外れがないという経験則がある。 2011/07/16

あなご

22
小学校の教科書に一部分載っていた作品です。全部読んだのは今回が初めてです。アイドル麻子と会うことを要求して教室に人質と立てこもる犯人。人質は麻子の友人たち。この事件で精神的に大人に成長していく麻子が良かったです。最後犯人は警察に撃たれて死んでしまいますが犯行動機は何だったのでしょうか?最後の部分がちょっと引っかかります。2013/01/16

ふみ

8
中学の国語の教科書に載っていた赤川次郎の「親友」。足の遅い麻子のために徒競走でわざと転んだ知美。その行為は正しくないかもしれないが、麻子は嬉しかったのだというラストの言葉が印象に残っていて、いつかもう一度読みたいと思っていたけど、まさか長編小説の一部だったとは。そして、まさか麻子がアイドルだったとは。物語のドキドキハラハラの展開にも驚くばかりです。2015/03/22

まはな

6
(図書館)これは昨今のマスコミへの非難の作品なのか?ともかくマスコミがひどすぎる。今こんなことしたら大問題になりそうだけど、マスコミはマスコミの不祥事をもみ消すのでまぁやるのか。それにしても犯人の意図はなんだったのか?あのまま麻子とふたりになったらどうするつもりだったのか?関係者のその後が知りたくなりました。2014/09/21

読み人知らず

6
一日の中で起きたこととは思えないほど内容が濃い。いろいろな考えで交錯する人たち。アイドルモノは面白いですね2014/07/30

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