出版社内容情報
永遠の命とはなにか。不死の〈火の鳥〉を軸に、人間の愛と生、死を、壮大なスケールで描く。天才手塚治虫が遺した不滅のライフワーク。各巻カラーイラストの表紙、巻頭に十六頁カラーを掲載。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
113
手塚治虫氏のライフワークの2冊目。遠い未来が舞台になっているSF的な内容。生きることの意味を問う重い内容なのにテンポのいいエンターテイメントになっているのに感心する。やはり天才。後半では、全宇宙に広がる生命の脈動と人間の卑小さの対照の妙を感じた。2014/09/12
yoshida
46
未来編は人類の滅亡から、他の生命の繁栄から終末、再度人類が文明を持つ黎明編へと繋がる壮大な作品。西暦3404年、メガロポリスヤマトで二級宙士マサトは恋人タマミと暮らす。タマミは不定形生物ムーピーであり人間に懐古性を持たせるため所持禁止されていた。上官ロックからタマミの殺害を指示されたマサトは、タマミと脱出。火の鳥の啓示を受けた猿田博士に救われる。電子頭脳が意志決定するメガロポリスは電子頭脳の暴走により崩壊。人類は滅亡する。マサトは火の鳥より人間の文明再構築を見届ける指示を受け30億年の孤独を生きる。力作。2015/01/01
can
42
1巻が手に入らなかったので仕方なしに２巻から。この巻だけで三十億年の時間が流れ、ナメクジが進化を遂げた世界！？びっくりしました。今人間は当たり前のように存在しているけど、それが「何度目かの人間の繁栄と衰退」の一部だとしたら！そんなことは普通考え付きませんよ。コスモゾーンといい、何度か気が遠くなりました。この漫画の中にどれだけ広い世界が広がってるんでしょう。しかもあと１２巻もあるだと？読破したい！漫画の神様・手塚治虫先生が残した壮大なメッセージを一つでも読み取りたいです。マサトとタマミは再会できて良かった！2015/11/08
だんぶる
36
久しぶりに読んでしまった。なんだか時々読みたくなるんですよね。素粒子の世界も宇宙の世界も結局は同じというのは、妙に説得力があるなぁ。2015/12/13
cozicozy
35
【図書館】個人的に手塚作品読書期間をしています。棚にある本は、順番を気にせず読み進めています。とても壮大なテーマを扱った物語。地球と人間のあり方を問われているような、問いかけられているように思います。何か大きな事件が起きなければ、片目を閉じて何もなかったように過ごしてしまいがちな日常について、考えて暮らすことの大切さを感じました。手塚作品、奥が深いです。読み進めるのが、楽しみです。読んで、何かを感じることっていいなぁと思わせてくれる読後感が、手塚作品の凄さであると、改めて感じました。2014/06/01
