内容説明
言葉の違う国と国との外交会談。同時通訳による、あの変な言葉。それがきっかけとなり、外務大臣たちの無制限一本勝負の火蓋が切られようとしていた…。マラソン中継、対談、商店街の月例会、大衆酒場での会話etc.、身近にある場面をこれぞとばかり素材にした、抱腹絶倒、爆笑清水ワールド決定版。表題作をはじめとした9編を収録。〈笑い保証付き〉傑作小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんらんしゃ🎡
58
★正月に親せきが集まってよもやま話に花が咲く。しかし会話にはいろんなところに危ういキーワードが含まれる。それと知らず地雷を踏んで爆発するか、聞こえないふりでスルーしたりされたり、不発にもっていくか。★冷静且つ論理的だったやりとりが、感情的に変容していく様を何編かで楽しめる。他もショートショートではあるが、オチよりもその過程を楽しむ話が多い。2018/01/02
なつー
8
書いてあるのはどこかにありそうなこと、だけどなんだか笑える。手のひら返しや対談における編集の妙、たち悪い酔い方など‥いい意味でギリギリ退屈にならないさじ加減。『超現実対談』と『偏向放送』が印象にのこった。『イヌ物語』も良い。2018/01/31
安藤スミス
3
ぱっと思いついた題材でダラダラ書けるとこまで書いた短編集。という感想。他の作品に比べるとあんまりおもしろくなかった。この人SF作家やったんやw2016/12/10
salty orange
2
昔、すげー人気やったよなとか思いながら。読み始め~途中まで乗らなかった。私には毒ッ気が足りない。同じシニカルさなら筒井康隆御大のような毒が好きなので。マスコミの本質を斜めからとらえてるのは拍手だな。いま、一般人が、さもわかってる風にツイッターなんかでつぶやくようなマスコミ批判を既にほんの中で描かれてる。そんなのは小気味よかった。 「イヌ物語」が好きかな。2016/02/03
てながあしなが
2
「偏向放送」は面白かったです。解説者の手のひらの返しぶりには笑わせてもらいました。2015/12/22