角川文庫<br> レオナルドのユダ

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角川文庫
レオナルドのユダ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041785065
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

神に選ばれし万能の天才―画家にして彫刻家、科学者、医師、音楽家でもあったレオナルド・ダ・ヴィンチ。気高く優雅な魅力を放つ彼の周りには、様々な人々が集っていた。貴族の跡取り息子でありながら、レオナルドに魅せられて画房の弟子となったフランチェスコ。絶世の美青年だが、傍若無人なふるまいで周囲を混乱させるサライ。そして、レオナルドの才能を決して認めようとしない毒舌の人文学者パーオロ。天才レオナルドの魅力を真摯に描き、彼が遺した『モナ・リザ』の謎に迫る、著者渾身の歴史ミステリー。

著者等紹介

服部まゆみ[ハットリマユミ]
1948年、東京生まれ。現代思潮社美学校卒業後、加納光於版画工房にて銅版画を学ぶ。84年、第十回日仏現代美術展でビブリオテック・デ・ザール賞を受賞。パリで行われた授賞式の思い出を小説にした『時のアラベスク』で87年、第七回横溝正史賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

361
服部まゆみは初読。本書はダ・ヴィンチへの肉薄を試みた意欲的な小説。語りには工夫が凝らされていて、プロローグとエピローグをジョヴァンが、そして本編はジョヴァンニとパーオロが語り、中に1章ダ・ヴィンチ自身の語りを挿入するというもの。また物語は、いくつかの対立を軸に展開するという構造をとる。例えば、主筋のジョヴァンとあくまでも貴族家の召し使いでしかないジョヴァンニ、パーオロとダ・ヴィンチというように。もっとも、それは超えることのできないものであり、そこにジョヴァンニの煩悶も生まれるのだが。ダ・ヴィンチの偉大さ⇒2022/08/12

nobby

112
あくまで天才ダ・ヴィンチの生涯を周囲からの目線で見つめる歴史小説。その名前の区別つきにくい登場人物の混乱も含め、史実をなぞっての展開の単調さには少々苦戦…タイトルの示す「レオナルドにとって裏切り者ユダは誰なのか」は、名画『モナ・リザ』の謎と絡めて終盤でようやく動き出すが、結局あまりはっきりしない。それでも、生き方全てを完全崇拝する弟子と完璧なまでの才能を頑なに認めない人文学者の対決描写はいじらしくも面白い。また師からの寵愛を、正義感から破天荒へ向かう軽蔑や、従者から主人へ向けられる嫉妬で描くのも興味深い。2018/02/20

kaoru

83
レオナルド・ダ・ヴィンチに心酔した貴族と召使の少年、フランチェスコとジャン。レオナルドの人柄と才能に惹かれた彼らは互いに嫉妬と羨望を抱きつつ成長する。一方ペストが猖獗をきわめるコーモで親友を失った人文学者パーオロは皮肉な人生観ゆえに友が口をきわめて賛美したレオナルドに懐疑を抱く。そしてレオナルドにとって欠くべからざる存在の美少年の弟子サライ。『最後の晩餐』『アテネの学堂』などの名品やラファエロ、ミケランジェロも登場し、ヴァチカン、工房の様子や食事等が細かに描き出されて当時の匂いまで伝わってくるようだ。2022/07/15

レモン

45
テンポがゆったりなのと思っていたほど歴史ミステリ色が強くなかったため退屈に感じたが、最終的には面白かった。レオナルド・ダ・ヴィンチを知らない人は居ないだろうが、彼の人柄や人間性についてのエピソードを全く知らなかったので新鮮に感じた。『モナ・リザ』のモデルにそんな説もあったのか。レオナルドを崇拝するあまり互いに反目し合う弟子・ジャンとフランチェスコと、レオナルドに反感を抱くパーオロの章が交互に展開し、掴めそうで掴めない人物像にやきもきさせられた。2023/03/11

ぐうぐう

27
服部まゆみが描くレオナルド・ダ・ヴィンチ。ただ、この小説は正攻法でダ・ヴィンチを描こうとはしない。二人の弟子・フランチェスコとジャン、そしてダ・ヴィンチを嫌った人文学者・パーオロの目を通して、ダ・ヴィンチとは何者だったかを表現しようと試みる。万能の天才と言われたダ・ヴィンチは、万能であったからこそ、弟子達に複雑な感情をもたらせる。羨望と嫉妬だ。天才と、それに必死で近付こうとする凡人の関係を、服部はイエスとユダの関係と重ね合わせる。(つづく)2016/04/06

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