内容説明
子どもの首には不釣合な地味で重い水晶玉。明るい未来を招く不恰好な幸せ体操。懸賞品を射止めるために、必ずしなければならないある行為―。しようもないガラクタに望みをたくし、陳腐な思い込みをふりかざし、人よりも多くの幸せをつかもうとする女たちの、おかしくて、少し哀しい物語。
目次
義理の妹
愛の神社
ミカエル
魔性の女
ハッピー・ライフ
明るい未来
ジンクス
小指
ちちんぷいぷい
面接
よせばいいのに
有効期限
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃさち
8
スラスラ読めておもしろいです。2016/07/22
さき
4
おもしろい(*^^*)2015/08/21
m
4
軽いものを読みたい時に手に取るのが群さんの本。さらっと読めてくすっと笑えて良い気分転換になる。登場人物が容易に想像できるのもまたいい。そういえば中学生のころおまじない流行ったなぁ。2014/12/22
Kirin王子
4
【再読】女とおまじないをテーマにした短編集。運気を呼び込むネックレスから縁結びのお守りまで、かしましい女性たちの話。スッゴい久しぶりに読んだけど文章がいかにも90年代のきゃぴきゃぴるんるん♪とした口調であまりの古さに絶句してしまった。そう言えばあの頃はこんな口調でエッセイなどをかく作家が多かったよな~2014/07/07
るな
4
本人は真剣、けれど離れて見ている人からはなんとも滑稽にみえるのが「おまじない」。そうしたおまじないが醸し出す可笑しさをビシッとついてくるところが、群さんらしい。少々シニカルなユーモアは、こちらが元気な時はとても心地良い。ただ、元気が足らない時、つまりはおまじないに頼りたいような精神状態の時に読むと、シニカルな部分に浸食されて少し辛いことも・・・。「しょせんおまじないだもの」と割り切れる状態で読むのをオススメします。2010/09/07