内容説明
ひとり暮しを敢行した私を引き戻そうと、あの手この手を使う古狸母。家では厳格、無愛想、外では裸踊りまでする破廉恥父。いつまでももてる美人母etc―。切っても切れない親子の縁を運命としてあきらめるか、反発するのか。親子愛の名の下で、くり拡げられるなんでもありの、家族ストーリー。おかしくてやがてホロリとさせられる、人気シリーズ第六弾。
目次
鉄は熱いうちにうて
のれんに腕押し
知らぬが仏
目の上のタンコブ
一難去って又一難
女やもめに花が咲く
同じ穴の貉
そうは問屋が卸さぬ
子の心親知らず
過ぎたるは猶及ばざるが如し
六十の手習い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なお
19
親子であるから起こる喜劇や失敗談を面白く短編集にしています。2016/03/24
mipoco
4
【図書本】短編集なので読みやすい。色んな親子物語。親バカならぬ過保護、親離れできない子離れできない・・・どこにでもいそうな親子が出て来るけどそれを喜劇化されていて面白かった。でも読んでてほのぼのはするのは群ようこワールドの特徴なのかなぁ。無印シリーズ、好きだなぁ。2015/12/02
ジョバンニ
4
冷静に見ると結構な悲劇なのに、見事に喜劇に変換されている。にやにやしてしまうので電車の中では読めないなあ。2014/10/30
加悦
3
ちょっとかわった家族の話。変わってるけど、なんだかかわいい話でほっこりしました。2014/11/27
青豆
3
無印シリーズもこれで読み納め。今回は親子愛がテーマ。親馬鹿や過保護に見えても親から言わせれば可愛い子どもを守る愛情だけれども子どもから見れば過干渉であり面倒臭かったりする。男女間と同じ様に親子間にも価値観の相違が生じるのが面白い。いつまでも親を頼る子どもの狡さと、子離れできない親の甘さは今も変わらない2014/03/05