角川文庫<br> あの空は夏の中

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角川文庫
あの空は夏の中

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  • サイズ 文庫判/ページ数 125p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041673065
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0195

内容説明

私は孤独である限り、詩を書き続けるでしょう。思い出も現実も、それほど変わりがない毎日は、生きていくにはあまりにもつかみどころがありません。あの夏の思い出は永遠のかたい誓いです。ノスタルジックダイアリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

❁かな❁

123
銀色夏生さんは中学生の頃に読んだ事がありますが、お気に入りさんの感想から久しぶりに読んでみました!とてもストレートでシンプルな言葉でいろんな想いが綴られています☆今、読んでもとても瑞々しいです!懐かしくもあり、新鮮でもありました!大人になった今でも共感できます。『理由もなく悲しいとか、理由もなく楽しいとかいう言葉を私はよく使ったけど本当はいつもちゃんと理由があった』『他の人といる時も笑っていても映画を見ても心はいつも あなたのことばかりだった』など切ない系も多いです。いろんな想いを感じる事ができました☆2014/07/21

119
銀色さんの詩の何がこんなにも人を惹き付けるのだろう?と考えた時、気取らず飾らず、素直なままの言葉だから、読む人の心にすっと入っていきやすいのではないだろうか。こういう詩に高尚なんて似合わないし必要ないと思う。ただただピュアな気持ちがあればいいのだ。きっとそういう気持ちが消えたら感動できなくなるんだ。2014/07/06

ちはや@灯れ松明の火

61
きみはもう思い出してもいないかな。透明な青いプールみたいにゆらゆらゆれる雨あがりの空をふたりで見ていた。きみがその奥にあのひとを探してると知っていたから、しゃべりすぎないように、はしゃぎすぎないように、静かに横顔をなぞる。きっと、つめたいと思われていた。言葉は心を伝えない。話したことのいくつかは本当で、いくつかは嘘、辿りつく先を持たない感情があふれないようにしてたのに。不思議そうにのぞきこまれて、腕を伸ばした。みどりの風の中、困ったような瞳。ずっと、忘れない。本当は、伝えたい気持ちがたくさんあったんだ。 2014/05/25

優希

48
昔、恋をしていたときに伝えたかった言葉が沢山つまっていました。もう思い出になってしまいましたが、その時間は凍ったようにいつまでもとどまっているんだなと感じます。現実も過去も本当はそんな問題ではなくて、夢を見たいときに見たり、孤独になったりしながら生きていくんですね。優しい言葉から懐かしい郷愁を感じずにはいられません。素直なままの優しい言葉だからこそ刺さるし、引きつけられます。癒しに満ちていながら時に棘となる銀色さんの言葉が私は好きです。2014/07/13

ann

42
夏を感じる写真がとても切なくて綺麗。誰かを想い揺れまくる心。2015/10/15

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