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角川文庫
魔物〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041671283
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

イコンに描かれていた「カシアン」は聖人に列せられながらも、心に強い憎しみを抱えた人間にとりついて、欲望を満たす力を与える魔物であるという。その伝説ゆえ長きにわたって封じられていたのだ。超人的な力を発揮して逃走を続けるロシア人との奇妙な符号に気づいた大塚は、命をかけて真実を突き止めるため、心の奥底に澱んでいた過去の傷と対峙しようと決意する。向かった先は東京、憎しみが渦巻く魔物の理想郷だった…。

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年、名古屋市生まれ。慶應義塾大学法学部中退。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。その後、86年『深夜曲馬団』で日本冒険小説協会最優秀短編賞を、91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、94年『新宿鮫 無間人形』で直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞を受賞。10年、日本ミステリー文学大賞を受賞。ハードボイルド、冒険小説を中心に幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

57
昨夜遅くに読み上げたのでレビューは明日にと。布団の中で考えていたレビュー文は最高だったのに・・起きてしまえば頭の中は空っぽ。さて、なんと書こう。カシアンは東京に来て大塚がマトリになった原因とされる飯田に取りついた。生まれついての犯罪者ってほんとにいるのだろうか、少年Aも「誰でも良かった殺人者」も、神も仏も視えないので愉快犯のつもりだったのか。それとも本当に魔物に心を喰われたのか。魔物は悪に満ちた男が好きだ。今や世界中がテロや悪意に満ちている。それこそ生き地獄になろうとしているのではないだろうか2019/03/18

まつじん

21
ダークファンタジーっぽい小説です。最後をハッピーエンドで終わらせるのが大沢流のエンターテイメントなのでしょうか。ちょっとカッコ良すぎですねぇ~ソコがまた魅力でもあります。2011/01/10

ロッシーニ@めざせ正社員

17
「魔物」とはいったい何なのか?「カシアン」が取り憑いても、そうでなくても人間の心の奥には「魔物」が眠っているのでしょうか?いろいろ考えてみたり。2013/07/31

007

15
結局オカルト色を帯びたまま結末へ。綺麗な性格のいいロシア人の女の子が殺されなくて良かった。ちょっと中途半端な感じはあるが面白く読めたと思う。この作家さんは時々現実的じゃない話書くよね。2014/11/24

ペルーサ

12
らしくないオカルトものだけど、まあ、読めた。少しパターン化している構成が今ひとつと感じさせました。2018/10/19

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