内容説明
桐生傀。25、6歳、長身。逞ましい身体と強い意志を持つ男。父を殺した男・花木達治を求めて、ハワイから真冬の東京へやってきた。17年間、その為にだけ身体を痛め、心を飢えさせてきたのだ。都会のジャングル東京でその幕が開いた―。謎の男達の襲撃。傀の破乱の戦場へと導く妖艶な美女麻美。そしてついに傀は目指す相手、花木と対決するが…。新鋭大沢在昌が放つ、長編ハードボイルド・アクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
48
男臭が漂う粋がった生き方とはまさに此の事。目的のために命を懸けて血の雨降るなか駆け抜ける極上ハードボイルド。無鉄砲でハチャメチャな戦も、一本筋の通った男たちだからこそ受け入れられる。哀しいほど自分を追い込み痛いほど真っ直ぐ。親を殺した男・花木達治への復讐を果たすため、何もかもを捨ててハワイから日本へやってきた男の名は桐生傀。強い、だけど弱い。そこがまた良い。かっこいいだけじゃつまらない、滲み出る色気を量産する屍の数に比例するように感じていた。父親が殺されたあの日、一体何が起こっていたのか。執念を燃やせ!2021/01/13
papako
38
なんとも言えない。時代を感じるハードボイルドです。設定も登場人物たちも現実感がなく、まるでコメディのようでした。こういうのがよかった時期もあるのね〜。さてさて、次は『き』2015/11/15
kamietel
8
★☆☆☆☆ヨメさんがこの作家さん好きなので、たまたま読むものがなかったので手を出してみましたが…私の好みではありませんね。ただドンパチしたいだけで、内容がありません。なので、内容が無いので当然書くこともありませんです。2019/02/21
Massie
3
時代を感じる一冊。2017/09/10
せんた
2
ハードボイルドだが、内容が単調。いまいち。2019/09/17