角川文庫<br> ライダーの気楽な孤独

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角川文庫
ライダーの気楽な孤独

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  • サイズ 文庫判/ページ数 229p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041669105
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

沈むことのない太陽、初夏だというのに凍付く風、閑散とした風景、ヨーロッパ最北端の地ノードカップ・マーゲロイ島についにやって来た。KAWASAKI GPZ750とともに―ひとり孤独に、気ままな旅を続けるカズキの前に現れた北の果ての若者たち。彼らはアメリカン・ドリームという名の幻想を追い求めて集い、そしてまた走った。まるで変わりようのない実現に逆らうかのように…孤独なライダー・カズキの内を通り過ぎてゆく恋と青春の群像。そのほろ苦い体験をみずみずしいタッチで描く書下し小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぱんぺろ

3
この本にはボクの少年だった頃の時代がある。まるで空を見上げて水平線へと羽撃たく鳥達の解放の調べ。あの頃の日本の豊かさを背景に、ひとりの青年の憧れと挫折と再生が綴られる。本作は初読だがやはり泉優二。ことば達の懐かしさに忘れていた当時の匂いまでも思い出した。はじめ感傷にまかせての読書はさすがに現代に適わない文体を追うことの違和感を感じさせたが、それも次第に心よろこばせてくれ、クライマックスでは胸を打つにまかせた。とり立てていうことばはない。心地よい読書だった。それで充分だ2015/02/19

washa46

0
これまでの人生を過去のものとして想い出の中に閉じ込めるのではなく、明日への糧として走り出す。 たとえ、バイクが無くてもこれからの人生を走り続ける。 そんな、泉 優二氏の爽やかな青春小説でした。2023/06/25

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