内容説明
パルス暦321年4月。檄に応じ各地の諸候や領主たちは兵を集めてパルスの王太子アルスラーンの拠るペシャワール城塞に集結、出陣を待った。5月10日。アルスラーンは大陸公路を西へ、王都エクバターナ奪還を目ざして進発した。パルスの神々をうやまうパルス王国と、イアルダボート神をたたえるルシタニア王国の本格的な戦いが開始され、生者、死者、半死者が馬上と地上でもつれあい、大陸公路は人馬の汗血で塗りこめられた…。新キャラ多数登場。いよいよ佳境。書下し、ヒロイック・スペクタクル・ロマン、第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
33
初読。2015年499冊め。いよいよ大軍になった新生パルス軍の進撃。国王と王妃もなにやら秘密があるようで、誰がどんな鍵を持つのか楽しみだ。2015/04/25
karatte
24
再読。思い起こせば中学時代に初めて買ったのがこの4巻目だった。本屋にこれしか置いてなくて。再読に当たり、何故か手許に2、4、5、8しかなかったため、いきなり2を読み3をすっ飛ばしてこれへ。2巻に比べると汗臭い武将連中は固よりイリーナ内親王やエステル等、登場人物が倍増していて群像劇感が強くなっているが、絶大なインパクトを与えてくれるのはやはり父王アンドラゴラス。ちゃっかり脱獄してギスカールとクロノスチェンジだもの。タハミーネとの再会も不穏な感じだし、更なる嵐の予感ですわ……。2018/01/07
Tetchy
24
民族の数だけ価値観があることを知らされる巻。ルシタニア人のエステルが印象に残るし、ファランギースの言葉も心に残る。そしてとうとう親父アンドラゴラスが・・・。2009/04/02
みか
22
やはり悪役はしぶとい。ともあれ、ボダンは早々に討伐していただきたい。存在するだけで不快です。メルレインは今までの印象を大分違えます。なんだか可愛いヤツ。信じる神、信念が異なることによってこんなにも溝が出来てしまうのは残念なことです。それが顕著なのがエステルですかね。人と人のつきあいの間ではお互いを認め合えるのに、信心が絡むと何故こうもこんがらがってしまうのでしょうか。そしてなんてパワフルな大逆転。全ては愛故に?!2015/01/24
あなほりふくろう
22
トゥース、エステル登場。順調に王都を目指すアルスラーン軍の一方で、王都ではアンドラゴラス、脱獄。王弟陛下って本当、報われない。2014/05/11