内容説明
徐々に霊力を強めていた宇宙皇子は、敬愛し、将来を期待していた大津皇子の死によって権力闘争の凄じさを知らされていた。そしてその一方、自分の属する金剛山一族の長・小角が庶民救済のためにとる行動には不満を募らせているのだった。そんな折、皇后を中心とした権力者側は、金剛山側および宇宙皇子に、巧妙な策略を仕掛けようとしていた…。感動の異次元歴史ロマン第３巻は、さらに波乱を含んでスリリングに展開。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いおむ
6
既読済みです。2018/09/30
かず
6
天武天皇死後、皇后が持統天皇になる。都を浄御宮から藤原宮へ移す。上流階級の豪華な生活のうらに庶民の辛い生活がある。律令制がしかれ、国として中央集権をめざす。小角の考えは、他人に力を借りる他力本願で庶民が生きるのではなく、自ら生きようとしていくことを求めている。でもあまりに苦しい生活の中で、いわゆる悟りを開くことは難しいのではないかと思ってしまった。このような境地に至るのはほんの一握りの人だけで、多くの人が辿りつけなければ、救ったことにはならないだろう。ただ現代のように国を強くするしかない。2014/03/20
ろびん
2
なんというか、良くも悪くも子供ですね。2018/08/22
黒蜜
1
面白かったです。今回は茜につきますかねぇ。朝廷の陰険なやりとりに比べて茜のまっすぐなこと！文庫版だと皇子のイラストですが、ノベルズ版は持統天皇らしきおば…いや、お姉さまが表紙で３巻にしてこれか！と当時は思った。ま、中のイラストで中和されんだけども。2015/12/05
ゆう
1
徐々に霊力の高まる霊力を過信し多用するようになった皇子。そんな皇子に対する小角の言葉は今の時代でも通じるものがあると思う。『まだお前の霊力は未熟だ。それをよく知っておくことだ』『もし身を磨き心を磨かぬまま今の霊力におぼれれば、本当の下道になる。修行を忘れてはならぬ。位の高い霊力者にならなくてはならぬ』2012/08/02
