角川文庫<br> 青年社長〈下〉

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角川文庫
青年社長〈下〉

  • 高杉 良【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041643150
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

外食産業「和民」を創業した男のベンチャースピリットを描く実名企業小説!追い風に乗った「ワタミフードサービス」は、ついに株式公開に向けて動き出す。しかし、FCビジネスの急激な業績悪化と、大企業の資本の論理が、渡邉に襲いかかる。息詰まる攻防の末、社運を賭けた事業の行方は!?

高杉 良[タカスギ リョウ]
著・文・その他

角川書店装丁室[カドカワショテンソウテイシツ]
著・文・その他

内容説明

ワタミフードサービスを率いる渡邉美樹は、山積する課題に直面していた。フランチャイズ店の不振、売り上げ減少で迫られる業態転換、事実上の子会社化を求める大企業との攻防、仲間との別れ。一方で低価格路線の新ブランド「居食屋和民」は順調に軌道に乗り、不屈の闘志で困難を乗り切った渡邉は、かつて「僕が語る夢には日付が入っています」と妻に約束した念願の株式店頭公開へ向け、着実に歩み続ける。家族、友情、取引先との信頼関係に支えられ、ベンチャーに乗り出した男の、爽快なサクセスストーリー。

著者等紹介

高杉良[タカスギリョウ]
作家。1939年生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつうら

56
東証二部への上場を果たすまでをこの作品で描いているが、決して一直線な道のりではない。目を引くのはお好み焼き事業への参入と撤退。事業の撤退ほど難しいことはなく、渡邉自身もこれが断腸の思いであったと綴っている。しかし、わずか数年で興隆し衰退した市場の波をしっかり捉え、成長の機会にしたことは、天の時を得たと評価できる。そして36歳のとき、会社設立10年目にして株式の店頭公開にこぎつけるが、これは創業のときから宣言していたこと。「これからも、夢に日付を入れて歩き続けます」 という渡邉の有言実行ぶりが胸をうつ。2023/05/14

ジェンダー

49
順風満帆に成長するのは難しいけれど特に難しいのは撤退だと思う。お好み焼き屋とテイクアウトのお好み焼き。どうしても赤字が続いていてもいつかは黒字になるかもしれないと思い続けていると余計赤字が膨らんでいるかもしれない。KFCの担当の方が渡邊さんなら50、100と増やせると思うと言うセリフがあったけれどそれはたらればをいっても仕方が無いし実際の所どうなったかはわからないけれどそれを決断出来るのはすごいと思う。上場のくだりも書いてあったけれど上場する為にあんなにも書類を用意しないと行けない。2014/09/05

sin

36
創業者側の目線でしか表現されていないので周囲がどのような気持ちで彼とともに歩んだかがいまひとつはっきりしないような気がする。筆者も創業者のカリスマ性に呑まれてしまったのだろうか?いやそれは言い過ぎだろうか?それにしても考え方や処し方が理路整然としていてさもありなんと思わせるのは確かだ2014/07/09

Walhalla

32
下巻に入ってからも、不採算事業からの業態転換や、店頭公開・上場に至るまでの過程など、かなりタフな内容が続きます。読む側もエネルギーを消費しますが、高杉良さんの作品は読み易いので助かります。この作品中では触れられていなかった負の出来事も実際にはあったようですが、ここではその良し悪しは別として、『夢に日付を!』という考え方については、もう少し触れてみたいと思いました。2022/08/03

mattu

23
このくらい本気にならなければ、叶わないんでしょうね。見習う部分は多くあります。万人ができるわけではないですが・・・2020/03/01

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