角川文庫<br> 隅田川殺人事件

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角川文庫
隅田川殺人事件

  • 内田 康夫【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041607428
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

浅見雪江の絵画教室仲間である池沢英二が再婚することになった。ところが結婚式当日、定刻を過ぎても花嫁の津田隆子は現れなかった。隅田川の水上バスで式場へと向かう途中、船内から彼女の姿が消えたのだ。数日後、築地の掘割で隆子らしき女性の死体が発見された。雪江の依頼で、光彦は調査に乗り出すも、死体は別人。しかし、被害者の口に銜えられたバッジが池沢の物とわかり、彼が容疑者に…。被害者と池沢の関係は?消えた花嫁の行方は?錯綜する事件の真相に迫る浅見光彦自身にも死の影が…。長編旅情ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

52
旅情ミステリ。今回の舞台は皆さんご存じ、東京は隅田川。東京に行った時に何度も見た橋の上からの川面に映るビル群等を思い出しながら読む。とはいえ今回はミステリとしては中途半端という印象を受ける。水上バスの上から花嫁が消えるというトリックなのだけど途中からある程度推測が付くし、事件解決までの道筋が論理ではなくほぼ偶然によるものだし。その偶然も探偵が行けばそこに手掛かりが行き会わせているという非常に都合のいいものだし。最後は最後で危うい橋渡る必要ないし。この時期の著者、筆が荒れているなというイメージの一冊でした。2020/12/21

ドナルド@灯れ松明の火

14
先日の「はちまん」から、浅見光彦シリーズを物色。やや薄いので2冊目としてチョイス。結婚式直前の花嫁が行方不明になってから、話が急転し使い込みを知られないための殺人と、やや強引なストーリーだった。2014/04/02

いさらこ

6
再読。旅することが多い浅見光彦ですが、今回の舞台は隅田川、東京から出ません。隅田川沿いに住んでいたことがあるので、わかる地名も多く、町並みを想像しながら読めました。「昔は観音裏に三業地があった」この本の執筆当時も現在もあります。これは言っておかねば。サザエさん方式で永遠の33才だけどこの本だと昭和30年以前の生まれになりますね。坊っちゃん然としてる様子が、どうも男版カマトトっぽくも見えたりする。ラストシーンは消化不良ぎみ。2014/07/02

北の親父

4
東京で起きた事件。結婚式に向かう水上バスの中で花嫁さんが失踪。母親の言いつけで光彦が謎解きに乗り出す。「赤い雲伝説」の小松美保子さん再登場。2012/07/13

いぬかいつまき

4
春のうららの隅田川。浅草から水上バスで結婚式場に向かっていた花嫁が消えた。映画にでもありそうなシチュエーションだが、その後新婦とは一向に連絡が取れない。新郎の知人として式に招かれていた雪江から話を聞いた光彦は事件に興味を惹かれるが、そんな折、隅田川で女性の死体が揚がる。 文庫本で220ページという、シリーズ長編では最も短い話だが、隅田川や浅草の点景を織り交ぜて、よく纏まっていると思う。 ただ、ラストシーンはもうちょっとどうにかならなかったのか。その点、辰巳琢郎主演のドラマ版のほうが優秀かもね。2012/04/30

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