角川文庫
すべての男は消耗品である

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041586020
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

村上龍は考える。恋愛について、男(女)について。そして挑発する。なぜ男は元気を失ったのだろう。なぜ女たちは輝いているのか。幻想の時代を生きる男(女)たちへ、これが“快楽主義者”リュウからの解答。

目次

かわいい女とかわいくない女
堕ちていきたいのよ、と女優は言った
美醜、生まれ、育ち、運命、それらはすべて才能の一部だ
セックスに必要なものは体力だ、愛じゃない
若くて、きれいな女には絶対かなわない
人妻を誘惑したりするのは嫌いだ
女にはたくさんの男とセックスするという義務がない、うらやましい
最良の情婦は金ではなくプライドを要求する
日本女性が今、一斉に気付き始めている、「ろくな男がいない」と
小説家はOLに憧れている〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

16
村上龍の墓碑銘はこれで決まりだ。「芥川賞なんて二十代で簡単にとって、億単位の金のかかった映画をサラッと撮って、スクーバダイビングとテニスをして、一年のうち六十日は南の島へ行って、速いヨーロッパ車に乗り、無数の女とうんざりするほどいいセックスをしていないと、いい小説は書けない」。タイムマシンで彼を知ったら、特攻隊員は特攻するのをやめるだろう。大槻ケンジからは「読んでる間中ずっと腹ワタが煮えくりかえる」、山田詠美からは「私は、この本が大嫌いである。この本は、誉めようという気を起こさせないくらいひどい」と至当に2020/09/05

内緒です

11
兎に角、エネルギー溢れる本だ。「美人は3日で飽きる」というのはブスの自殺を救うための嘘である。やら、目次を見るだけでも衝撃を受ける。しかし、中身には一味違う衝撃がある。「その人間がポリシーを決めるのではない。ポリシーがその人間を決定するのだ。」なんて言葉はハッとしました。毒の部分も多いので、中にはこの本を読んで、村上龍という人間に対して頭にくる人もいるんだろうなぁ。私は頭にこない。むしろ元気になる。そして、自分が楽しむために生きていこう!と前向きになれる。2011/10/07

内緒です

11
大学の図書館で借りた本。なんて過激なんだ!強いエネルギーを感じる。解説の山田詠美さんも良かった。2011/09/28

とまと

8
斎藤美奈子『文壇アイドル論』に引用された、山田詠美によるこの本の解説を読んで哄笑してしまった。そういえばこの本をなぜか古本で買ってしまったことを思い出し開いてみる。そうそう、目次だけ読んで読む気も起こらなかったのだった。(なのに買ってしまったのは自分なのだから当時の自分の本選びがいかにいい加減なものだったかが分かる)改めて山田詠美の解説を読んで大笑いする。彼女の解説によってこの一冊の文庫の存在がおもしろいものになったと私は思う。2012/12/22

還暦院erk

7
蔵書発掘、久々の再読。作者がいくつの時に、どういう媒体にいつ連載していたのか、が重要な「読みの導き」になるのかも。出てくる話題・人名の記憶がおぼろでググったりしたぞ。『金魂巻』とか三浦和義とかね…おお中上健次も早世されてた(しみじみ)。龍さんは現在も多彩な活動を続けられている。消耗品とかフカシたのは若気の至りかな(笑)。p224「情報というのは、あることに関して自分が『どのくらい知らないか』を知ることでその質の高さが決定される。」…ところで、山田詠美さんによる巻末解説は必読だよフフフ。2016/07/06

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