内容説明
少年は、幼い頃から熱い夏を夢見ていた―。少年は、いつの日か熱風の吹く球場に立つことに憧れていた―。そして―少年は、とうとう熱い夏の頂点に登りつめた。それは、若き獅子の誕生でもあった…。高校球児“清原和博”から、西武ライオンズ“キヨハラ”になるまでを描いたスポーツノンフィクション。
目次
1 126人目の背番号〈3〉
2 夏の少年たち
3 パシフィックリーグ
4 監督
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
44
今悪い意味で時の人となってしまった清原が主人公の山際氏のノンフィクション。ぼくは幸か不幸か、思春期真っ只中に彼の活躍を見てきたから、当時の彼の凄さは衝撃的であった。どんな凄い選手になるのかと期待一杯で応援していたが、まさか犯罪者となり逮捕されるとは夢にも思わなかった。この中では落合氏との対談が興味深い。落合氏の著書でのレフト際はスライス、ライト際はフックに打ち分けるとここでも触れられている。バッティング談議では清原が沈黙するところが印象的です。これ程野球に愛された少年が堕ちたのが辛い。この後自殺が怖い2016/02/24
はらぺこ
26
落合との対談とか「Ⅳ 監督」が良かった。もっと凄い選手になっててもおかしくないように感じました。当時のパ・リーグの扱いが低かったからかルーキーの頃の清原を自分は殆ど覚えてません。清原を思い出すとデストラーデの顔も思い出すのでAKD砲の頃からは覚えてます。ズームイン朝なんかパ・リーグの映像が無かったんちゃうかなぁ。2016/12/17
Emkay
17
清原和博の西武入団当時から数年の間、高校時代の対戦相手投手らの談話をまとめたもの。はっきりと覚えているので懐かしかった。プロ入りすぐ3割30本打つとは夢にも思わなかった。本書では山田投手、落合選手、高校時代対戦した懐かしい名前がたくさん出てくる。最も印象に残ったのは、清原2年のPLを夏の決勝で破った取手二高の石田投手のインタビュー。石田は高卒後早稲田に進学するも退部退学、本書が書かれた当時は日本石油に入団して野球を再開していた。清原の活躍の印象を聞かれ、彼は絶句した。言葉が出て来なかったのだとか。2018/08/28
ライアン
6
1986年ルーキーだった西武清原と、清原に関わったまたは通り過ぎた人達の話。この頃の清原は好きだったな〜。今読むからなのか、山際淳司の文章はちょっと今一つだった気がする2014/05/19
Kaz
6
高校球児だった私。当時、高校球界を席巻していた池田の「やまびこ打線」。わが野球部の監督は、すぐに流行りに影響される純真な人で、ある日から急に打撃練習一辺倒。まあ、私達も池田の強さはあこがれでもありましたので、守備そっちのけでバットを振っていました。その池田が、甲子園の準決勝でまさかの敗退。しかも、その相手の4番とエースが1年生!?2年だった私は、中学出て半年もたってない奴が、あの池田に勝ったチームの主戦だということにショックを隠せませんでした。もちろん、その年の一年生が、急に優遇されたのはいうまでもありま2011/11/27