内容説明
「葬式は人生最後の花道、最後のイベントだ」―そう言って自らの葬式の総合演出・プロデュースに取り組んでいた源田金蔵が急死した。菊島真ら五人の老人ホームの仲間が見守るなか、つつがなく葬式は進行しているかに見えたが、火葬の際に奇妙な事件が発生した。北多摩署の捜査から意外な真実が判明し、大きな衝撃を受ける菊島たち。「老い先はわずかだ。死に花を咲かせよう」と一念発起し、彼らは人生最後の大バクチに出ることを決意するが…。「老い」の概念を根底から覆す、痛快エンターテイメント小説。
著者等紹介
太田蘭三[オオタランゾウ]
1929年、三重県生まれ。中央大学法学部卒業後、同人誌を経て1956年に時代小説でデビュー。1978年『殺意の三面峡谷』で山岳推理の新境地を拓く。以後、「顔のない刑事」シリーズ、「北多摩署純情派」シリーズなどで読者の圧倒的支持を得る
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
135
出だしが、生前の棺桶と骨壺の自慢で始まる。高齢社会に焦点をあてたような、老人の綺麗に言えば冒険物語。葬式を内部で実施する老人施設。自殺幇助、ボールで死亡、銀行強盗、埋蔵金発掘。出てきたのは温泉。新たな老人施設を作る。なんか筋にするとつまんなさそう。2013/11/26
背番号10@せばてん。
10
2004年6月29日読了。太田蘭三といえば山岳モノ…が定番ですが、本書は痛快なシルバー小説。読了したのが10年前なので、あらすじは忘却の彼方…ですが、この表紙だけは鮮明に覚えています。左から谷啓、山崎努、青島幸男、宇津井健(敬称略)。渋い。渋すぎる。2004/06/29
もも
3
(昔読んだ本)老人ホームの仲間の葬儀で、火葬が終わると、なんと、二人分のお骨が!。この先、どうなるのだろうと楽しく読んだ記憶があります。
やっちゃん
3
老人たちが元気なのはいいけど下ネタがひどくて読んでてきつかった…若い子にこんなこと言ったら訴えられるレベル。男って何歳になってもしょうもねえなと思った。高度成長期に働いてた人ってお金たくさん持ってるんだなあ。銀行強盗に成功したお金や温泉で稼いだお金分けてほしい……いまは若い子がお金のない時代だから……埋蔵金じゃなくて温泉が出たのちょっと残念だったけど埋蔵金が出たらロマンないしお金もうけできてるから結果オーライですね。全体的に小話が散らばっててまとまりがない話だなと思った。私は70まで生きられるかなあ。2018/01/26
ももも
3
今の高齢者は元気だな〜と思ってしまう2013/08/07