内容説明
コルトレーンの祈り、アイラーのうねりにも似た魂、そしてドラッグ。いかなるものにも癒されぬ渇きに呻きながら、19歳のジェイコブは、夏の日が撥ねる路上を、夜明けの海辺をさまよう。精緻な構成と力強い文体で、死によってしか完結しない愛と憎しみを描く長編問題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JUN
15
今まで読んだ彼の作品の中では一番好きかもしれないが、ちょっとスッキリこない。読んでいて村上龍氏の「限りなく透明に近いブルー」を連想させた。2014/09/03
だっぱら
4
SEX&DRUG&JAZZの世界。場面の切り替わり方に最初なれなかったけど、慣れたら気にならない。村上龍とか好きなら結構ハマるかも。2014/06/05
Takashi Tokairin
1
相変わらず読むのがつらくなります。それにしてもなぜ登場人物たちはつらい道を進んでいくのでしょう。2006/04/06
kazuyoshi
1
-2013/11/04
ころっぷ
1
無軌道で荒々しい若者の生活と、唐突な回想シーンが幻想感を醸し出している。そこが現実なのか、そうでないのかが曖昧で危うく、それでも一気に読ませてしまうエネルギーは筆者特有の味わいだ。2013/08/11