角川文庫<br> 吹いていく風のバラッド

角川文庫
吹いていく風のバラッド

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  • サイズ 文庫判/ページ数 206p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041371237
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

25
《購入本》何度読んでも片岡義男の小説は楽しい。読み始めるとあっという間に情景が目の前に広がる。登場する男女は皆クールだ。僕にとって80年代の憧れのひとつが片岡義男が描く世界だった。あの頃、携帯もパソコンもなかったけれど、僕らの憧れのアイテムは沢山あった。乾いた空気、自動車、オートバイ、健康的な美人、オイルライター、電話ボックス、シティホテル。今より不便ではあったけれど、ずっと豊かだった時代。片岡義男の描く風景はそんな時代のちょっと色褪せたスナップ写真だ。2015/01/25

SOHSA

23
《購入本》7年振り再読。時間のひとコマを、まさにこの瞬間をという時間を巧みに切り抜いたそれぞれの作品は、もはや短編小説というよりも一幅の絵画もしくは1枚の写真といった感。「今・ここ」は改めて考えてみると、人生のすべてだ。どのひとときも僅かな時間ではあるが、それは同時に自らが認識し得る世界のすべてにほかならない。吹いていく風を身体に受け、今この季節を、時間の流れを、静かに感じる。バラッドが流れる。2022/07/17

郵便屋

5
短編というわけでもなく、物語の断片、破片の数々といったものたち。雑誌連載とあり、旅先でちょっと読むのに最適だと感じる。シティーボーイという訳ではないのだけど、誰も彼もがお洒落な空気をまとっている。2018/08/10

ディープなつまみぐい

4
物語なのかエッセイなのかそれでも片岡義男ワールドでした。おしゃれな情景それに憧れの日常。やはりいい。2020/01/20

生活相談屋

3
片岡義男。いやぁ、懐かしい。全く肩の力を抜いて読める。特にめちゃめちゃ面白いというわけでもないが、何となく心地いい感覚に包まれる。海とか、風の心地よさを読書で味わうというか。いつの間にか読み終わっていた。海の見える木陰で昼寝した後のような、爽やかさ。2017/07/30

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