内容説明
『竹取物語』の大筋については、ほとんどの日本人が知っている。それほどポピュラーなこの物語が、世界で最も古い「SF」ではないかといわれている。アポロ宇宙船が月に到達して、人類が初めて地球以外の地に立ったのは、ついこの前のことだ。それよりも、何と1000年以上も前の日本に、月からやって来た美しい人がいた―という発想にはあらためて驚かされる。SF界の第一人者がわかり易い文章で、忠実に「古典」の現代語訳にいどんだ名訳!章の終わりごとに書き加えられた訳者の“ちょっと、ひと息”が、この物語の味わいを、いっそう引きたてている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1045
3
角川商法のせいか読書メーターはこの表紙のと別の表紙ので別々になってるけど一応この表紙のを買ったのでこっちで。読んでいて、自分はやっぱ星新一特有の文体が好きなんだなと改めて思った。なんかテンポがいいというかシュールなんだよね。あと竹取物語というかかぐや姫って日本人なら誰でも知ってる話だけど(正直姫を見つけるところと帰るところ以外覚えてなかったが)ここまで面白い話なんだなぁと今回読んでみて感じた。あとやはり付け加えられた解説が面白い。星作品だけど現代語訳のだからどうすっかな~と思ってる人も読んでほしい。2013/08/29
あんこう
2
星新一の訳のおかげで、竹取物語を「物語」として読むことができた。思えばかぐや姫って結構ひどい人ですなあ…2011/08/23
さんかく
2
とても読みやすい。合間に入る補足(余談?)が愉快。竹取物語という話の面白さ・不思議さに気付かせてくれる。2010/07/28
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
1
昭和62年 8月10日 発行 初版 装丁が違う。
sabamiso
1
星新一が竹取物語の現代語訳なんてしていたんだ。古本屋でたまたま見つけて購入。 わかりやすくてテンポよく、あっという間に読めた。 さて、ジブリのやつも近いうちに観に行くか。2013/11/28