感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s-kozy
64
実家の本棚から娘(大学1年)が発掘してきた。「面白かった」とのこと。昭和47年1月発行、昭和49年10月22版発行の角川文庫版。この短さでキッチリ落ちをつける。流石と言うしかない。切れ味が鈍い一編もいくつかあるが、それはご愛嬌。平成の子にも受けるクオリティに脱帽。令和でも生き残るのでは。となると古典の域にも達するのか?2019/08/15
しゅわ
57
勝手に星さん再読祭り第三弾。ある研究室に来訪者があり、博士が新発明のロボットや薬の説明を始める…そんな星さんショートショート定番のシチュエーションで始まる物語が多くおさめられた一冊です。設定が似ているのに、これだけバラエティに富んでいるのがスゴ過ぎですね。博士や発明家が変な物を発明したり、宇宙人が来たり、ロボットが暴れたり…ユーモアたっぷりで大人も子供も楽しめる珠玉の36編。和田さんの挿絵も味があって良いです♪ 解説は谷川俊太郎さん。2014/11/27
とも
40
相変わらず安定の星新一さん。ごく短い話の中に皮肉やウイット、人間の愚かさやクスッと微笑むジョーク、ニヤリとするブラックを巧みに練り込んでおられる。 個人的には人間の愚かさを書いた「おみやげ」さほど性能の良くないロボットが地球の危機を救う「夜の事件」がお気に入り。2018/04/29
はる
31
読んでて絵本のようだと思った。しかも、その中にはちょっとした教訓や皮肉がタップリ。総合して人生はそうそう上手くいかないし、思ったようにはいかない物だな~って感じた。シンプルだけに分かりやすかったな~。それに、この本が40年近く前の本だと言うことにビックリ!2017/06/02
爽
29
星新一さん初読み。前から気になってはいたけれど、タイミングを逃し続けて現在に。SFは大好きな分野だから、短編で色々読めてよかった。子どもが読んでも楽しめるし、大人が読んでも星さんの創造に驚かされる。あのロボットたちは、未来のいつかに存在しそうでちょっと楽しみ。またほかのショートショートも読んでみよう。2014/03/07