内容説明
学生・社会運動の嵐が吹き荒れた1969年の5月13日、超満員となった東大教養学部で、三島由紀夫と全共闘の討論会が開催された!自我と肉体、暴力の是非、時間の連続と非連続、政治と文学、観念と現実における美…。互いの存在理由を巡って、激しく、真摯に議論を闘わせる両者。討論後に緊急出版されるやたちまちベストセラーとなり、いまだ“伝説の討論”として語り継がれる貴重なドキュメント、三十余年ぶりの復活。
目次
討論・三島由紀夫VS.東大全共闘―美と共同体と東大闘争(目の中の不安;自我と肉体;他者の存在とは?;自然対人間 ほか)
討論を終えて(砂漠の住民への論理的弔辞;三島由紀夫と我々の立場―禁忌との訣別;あるデマゴコスの敗北;時間持続と空間創出)