角川文庫<br> 中原中也詩集 (改版)

角川文庫
中原中也詩集 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041171011
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0192

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

28
☆☆☆☆☆ 時折中也の詩が胸に去来する。あの独特のリズム、そしてそこはかとない寂しさが好きだ。「幾時代かがありまして茶色い戦争ありました」「テムポ正しく握手をしませう」などといった七七のリズムの詩も良いが、独白調や夢語りの詩も好きだ。特に好きな詩→サーカス、春の思ひ出、宿酔、汚れっちまった悲しみに、生ひたちの歌、六月の雨、湖上、骨、秋日狂乱、北の海、頑是ない歌、お道化うた、一つのメルヘン、言葉なき歌、月夜の浜辺、正午、春日狂想、玩具の歌、別離。2016/08/18

nobody

18
中原中也記念館で4時間かけて全掲示文を読破し「一つのメルヘン」「月夜の浜辺」等も名詩と思い入れはあったものの彼を想う時いつも「詩人の条件とは?」と考えさせられた。「未刊詩篇」で氷解した、中原中也は紛う方なき本物の詩人だ。ピカソの自画像を観て実力を計ろうとしても無理がある。中原中也の真価は「未刊詩篇」にある、換言すれば「山羊の歌・在りし日の歌」読解(敢えて詩に対して「読解」という言葉を使っている)には「未刊詩篇」を踏まえる必要がある。次男愛(よし)雅も中也の死後3ヶ月経たぬ内に1歳で亡くなっていたのか……。2018/04/27

Sakana

6
狂ったように読んだ。好きだ。今の気分でいうなら、未刊詩篇の「酒場にて」に心ひかれた。共感がさざ波のように押し寄せてくる、そんな詩集。2016/01/10

tono

6
あらためて詩の凄味を実感。音楽にも通じる韻の力。小説と同じく言葉で表現するものの、全く異なる芸術だ。 中也の感じる憧憬、不安、喜び、哀しみ、怒り、焦り、確信、情熱、渇望、畏れ、希望、諦め、愛情、慈しみ。いやもっと繊細な感情たち。人以外のものたちに写し出した心の襞。 力量が足りず、読み取れないことの方が多いのだけれど、震えるほどに繊細な感性が滲み出る。伝わってくる。詩人て凄い。2015/06/18

Sosseki

3
何年かぶりに読んだ。日焼けで茶色に侵食されていた、昭和54年だった!思春期の自分よ、こんにちわという感じだった。懐かしい友人に会ったようだった。2016/05/19

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