出版社内容情報
【紀伊國屋書店チャンネル】
身も蓋もない言葉の中にだけ、
希望を見出せるときもある。
ヨシタケシンスケが描く
「人は何のために生きてるの?」の話。
内容説明
姉のメメンは冷静で、弟のモリは情熱家。身も蓋もない言葉の中だけに、希望を見出せるときもある。ヨシタケシンスケが描く「人は何のために生きてるの?」の話。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
370
ヨシタケシンスケは、新作をコンスタントに読んでいる絵本作家です。著者初の長編絵本、メメン(姉)&モリ(弟)による「生きる」とは、多様性&個性尊重の内容でした。個人的に汚い雪だるま⛇は嫌いです(笑) https://yomeruba.com/feature/ehon/yoshitake-shinsuke/mementomori.html2023/05/29
馨
281
読みたかった本です。 生きることの目的を思い返しながら読みました。いつの間にか生きることややること成すこと、何のために?に囚われすぎていて、自分で縛りを決めて苦しくしていたのではないかと感じました。楽しいこと、つまらないこと、何でもどんな感じ方でも良いし、何も感じなくても良い。囚われなくて良いんですよね。2024/03/01
seacalf
277
メメント・モリはラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という意味らしい。それをヨシタケさんらしい風合いでアレンジして仕上げている。「それでいいんじゃないかしら」と気構えずに読める。死生観や生きる目的は人それぞれ千差万別であるから、これぞという答えを提示している訳ではないが、ページをめくるのが気持ち良くて凝り固まった気持ちやとんがった心をニュートラルにしてくれる効果あり。特に「メメンとモリとちいさいおさら」は続けて2回読み直して癒された。2024/02/06
いつでも母さん
202
『思ってたのとちがうから、世界はつらいし、きびしいし、たのしいし、うつくしい。』「メメントモリ」ー当たり前のことを、時々言葉にしたり文字にしたりして確認してしまうー誰かの死から自分の生を感じ、誰かの生から自分の死を思ったりもする。そんな世界に生きている私。『「なんのために生きてるのか」のこたえは、まいにちちがっててもいいわよね。』ヨシタケシンスケさんの世界だ。2023/06/19
とよぽん
189
タイトルから想像していた通り、随分と深遠な哲学の本だった。しかも、主な登場人物は子どもの姉弟である。これがヨシタケ氏の仕掛けなのだ。老練の学者のような登場人物だったら、読者は寄りつかないだろう。私は、特に3つ目の話が印象的だった。表紙の緑色が鮮やか。そして裏のケーキ、おいしそう。背表紙も可愛い。子どもの読者は結構いるような気がするけれど、分類は726、NDC913だから児童書ではない。2023/07/22