かたばみ

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かたばみ

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  • サイズ 46判/ページ数 560p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041122532
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「家族に挫折したら、どうすればいいんですか?」
太平洋戦争の影響が色濃くなり始めた昭和十八年。故郷の岐阜から上京し、日本女子体育専門学校で槍投げ選手として活躍していた山岡悌子は、肩を壊したのをきっかけに引退し、国民学校の代用教員となった。西東京の小金井で教師生活を始めた悌子は、幼馴染みで早稲田大学野球部のエース神代清一と結婚するつもりでいたが、恋に破れ、下宿先の家族に見守られながら生徒と向き合っていく。一方、悌子の下宿先の家主の兄である権蔵はその日暮らしを送っていたが、やがて悌子とともに、戦争で亡くなった清一の息子・清太を育てることになった。よんどころない事情で家族となった、悌子、権蔵、清太の行く末は……。

内容説明

太平洋戦争直前、故郷の岐阜から上京し、日本女子体育専門学校で槍投げ選手として活躍していた山岡悌子は、肩を壊したのをきっかけに引退し、国民学校の代用教員となった。西東京の小金井で教師生活をはじめた悌子は、幼馴染みで早稲田大学野球部のエース神代清一と結婚するつもりでいたが、恋に破れ、下宿先の家族に見守られながら生徒と向き合っていく。やがて、女性の生き方もままならない戦後の混乱と高度成長期の中、よんどころない事情で家族を持った悌子の行く末は…。血の繋がらない親子を描く、笑いと涙のホームドラマ。

著者等紹介

木内昇[キウチノボリ]
1967年、東京生まれ。出版社勤務を経て、2004年『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。2008年に刊行した『茗荷谷の猫』で話題となり、翌年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。11年に『漂砂のうたう』で直木賞を、14年に『櫛挽道守』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞の3賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

350
木内 昇は、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、戦前戦後の女性教員大河野球小説、感動作でした。 今年のBEST20候補作です。 主人公の山岡悌子は、日本女子代表選手 やり投 北口 榛花のイメージで読みました。 夏の甲子園の決勝戦の日に読めて幸せです。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322110000639/2023/08/23

のぶ

263
新聞連載が終わった時から書籍化されるのを待ち望んでいた。とても素晴らしい物語で体が震えるほど感動した。話は前半と後半で分かれ。前半部は主人公の山岡悌子が国民学校の代用教員として勤める日を目前にした所から始まる。時は戦中戦後の混乱期。悌子が強く生きていく姿が描かれている。後半は幼馴染みの忘れ形見を養子にして実の子として育てていく流れが中心になっていく。ここでは一つの家族の形態が核になっている。暗く貧しい時代だが、木内さんは全体を通し明るく描いている。本当に上手い。木内作品にまた好きな一冊が加わった。2023/08/19

いつでも母さん

241
嗚呼、好い作品を読んだ。何度も何度も涙してこの家族と、取り巻く人々に私の気持ちが同化していた。後半の六助の言葉が私の心に刺さって・・「拭いきれない悩みもその状況も人は慣れていく。一番の親友みたいになっていくもんだ。それを含めてその人間が出来上がって、いい味が出る」腑に落ちるって言うか、この先も生きて行けそうなそんな言葉が沁みた。そして、子から受け継ぐ思いもあるのだ。あゝ、今も昂った感情が私を泣かせる。新聞掲載作品ですが、もっともっと沢山の方に読んでいただきたい。お薦めです。2023/10/15

fwhd8325

240
木内さんは信頼できる作家のひとりです。まず外れがありません。今回は泣かせていただきました。号泣に近いです。戦争はあってはいけないのだけど、こうした物語があることで救われる面もあります。単なる小説では無く、域を超えた傑作だと思います。体罰だって、必要な面もある。しっかりと芯が通った考えの基には賛同が生まれます。そして、この親子愛。なんと美しいことでしょう。思い出すだけで涙が出てきます。2024/01/16

タツ フカガワ

232
女学校時代、槍投げ選手として五輪出場を期待されていた山岡悌子は肩を壊して小学校の代用教員に。軍人の家に生まれた中津川権蔵は、人との関わりを嫌い、何に対しても無気力な男。3歳の清太は悌子の初恋の人、神代清一の遺児。戦中戦後を舞台に描く家族小説で、終盤は目も鼻もぐずぐず状態。ハート型の三つ葉をもつ“かたばみ”という表題は、ひたむきに生きるこの3人になぞらえたものなのか。とてもよかった。同じ時代背景で『笑い三年、泣き三月』という(疑似)家族愛を描いた木内さんの名作を思いだし、こちらも読み返したいものです。2023/11/21

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