内容説明
生誕３０周年を迎えたアダルトビデオは、現在年間売上約５５０億円、月間販売タイトル推定４５００本。それに出演する現役ＡＶ女優は推定で１万人といわれている。一方、それを陰で支えるＡＶ男優はわずか７０人しかいない…。７０人だけが知る世界。
目次
第１部 ほんとに“夢の職業”か？（一か月最高七十二現場、カラミ有り；ＡＶ男優は何人とセックスするか？；ナニが金を生む話 ほか）
第２部 ＡＶ男優が語る仕事、セックス、愛（どうやって男優になりましたか？；セックスって何ですか？；愛って何ですか？）
第３部 ＡＶとＡＶ男優の今―監督、プロデューサーへのインタビュー（サイボーグ的になってきた今の男優；尺の関係でぶっかけ流行；男優を襲う発射のプレッシャー ほか）
著者等紹介
水野スミレ［ミズノスミレ］
１９６６年、神奈川県生まれ。専業主婦を経て、２００３年、初小説『ハワイッサー』でカドカワエンタテインメントＮｅｘｔ賞を受賞しデビュー。現在は小説のほか、ノベライゼーション、ノンフィクションなど幅広い分野で執筆活動を行っている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
20
ほぼ同学年（恐らくは１個下なんだろなと推測するんだけど）の女性ライターによるインタビュー本。で、いかにもな下半身な質問とかもありつつ、コンプレックス抱えつつなんだかんだでお仕事ですよーという姿勢とかが垣間見えて面白い。そういや薬で捕まって消えちゃったチョコボールがいないねとか（確か彼はベントレーを自分で運転してて、それ自分で運転する車じゃないだろと昔思ったこととか思い出した）、この人そうだよねーとか昔やってた女性向けエロ雑誌の仕事をいろいろと思い出す（汗。しかし、あの頃のがまだ牧歌的な時代だったらしい2014/11/04
魚京童！
11
わずか70人しかいない。2014/03/09
うさうさ
10
AV男優のあれこれを女性視点で取材したもの。一番の驚きは、女優1万人に対して男優が70人しかいないこと。いかなる時にでも万全のコンディションを整えないといけないという過酷さは、想像するだけで大変な肉体労働だ。読み終えて感じたのは、男優たちも普通の感覚を持ち合わせているのだなということ。用語の解説もあるので理解しやすいけど、もうお腹いっぱい。笑2014/08/18
とどあん
5
珍しい職業に就いている人って、何を考えていて、仕事上どんな苦労があるのかなあ、という興味で読んだ。ヒトが本能としてやっていることをいざ仕事にすると、「本能」とは別の意味が生じる。例えば、自然にみえる体位が映像として見栄えがするよう実はかなり窮屈な姿勢をとらないといけない、等々。「本能でやればいい」という域を超える部分にプロなりの苦労があるのねえ、と感心しました。2014/01/31
今庄和恵＠マチカドホケン室／コネクトロン
5
男優が７０人しかいないという理由に驚き！！女優さんを実に大切にしている現場で作られているものが、女性を大切にできない男性に消費されているということ、これらの作品が女性を大切にする男性を生み出すことが出来ていないという現実、なんたる矛盾か。『名前のない女達』シリーズにもあるように、ＡＶ女優は壊れてる、自分を大切にできてない女性が多いのに、その女優を大切に扱うことができる、大切に扱うことが職業の男優たち。なんだかねー！！2013/07/20
