角川oneテーマ21<br> 人間の闇―日本人と犯罪(猟奇殺人事件)

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角川oneテーマ21
人間の闇―日本人と犯罪(猟奇殺人事件)

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  • サイズ 新書判/ページ数 311p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784041102114
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

日本の犯罪史の本質を読み解くノンフィクション

グリコ事件、世田谷事件、他、戦後を代表する重大事件がいかにして起こり、日本人にどう影響を与えたか。未解決事件の本質の闇を覗く。

内容説明

未解決事件、猟奇殺人事件に果敢に挑む一橋文哉が日本人と犯罪の真相のすべてを抉る。

目次

序章 変質する「人間の闇」―犯罪は時代を反映するか(「動機なき殺人」はなぜ起きたか―引きこもりの2大潮流;自分を社会に刻むために―10年ごとの「悪夢」)
第1章 3大殺人事件の「点と線」―演技と障害の境界線(多重人格になれなかった男―宮崎勤の危険なエロス;バーチャル家族の威信と罠―酒鬼薔薇は完治せず;コンプレックスパワー全開―怪物「詐病」のシナリオ)
第2章 「よい子」が起こす犯罪―無差別ネット殺人の論理(誰でもいいから殺したい―秋葉原事件の深層;不要な夫を処分します―ネットキリング商法)
第3章 一家を襲う理由なき惨劇―国境を越える完全犯罪(朝まで居座るには訳がある―世田谷一家惨殺の怪;犯罪完全分業化の死角―中国人組織の興亡)
第4章 いつの世も女は怖い―毒婦・悪女の系譜(女はそれを我慢できない―バラバラ殺人の論理;女はここまで許される―親子殺し死刑の基準)

著者等紹介

一橋文哉[イチハシフミヤ]
東京都生まれ。新聞・雑誌記者を経て、現在はジャーナリスト。本名など身元に関する個人情報はすべて未公開。1995年、月刊誌「新潮45」での連載「ドキュメント『かい人21面相』の正体」(雑誌ジャーナリズム賞受賞)でデビュー。96年にグリコ・森永事件の真相を追った『闇に消えた怪人』(新潮社)を出版後、三億円事件やオウム真理教事件、宮崎勤、朝日新聞阪神支局襲撃事件、国際臓器売買事件などをテーマにしたノンフィクション作品を次々と発表して出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

41
宮崎勤から少年A、宅間守を始め、近年起きた凶悪犯罪を解説した一冊。少年Aや宅間守は最近と思ってたけど随分昔の事だったんだな、事件のインパクトが強すぎるからそう感じるのかな。内容的には作者の主観が入りすぎていて、世田谷一家とか八王子みたいに事件の内容を丹念に追っている場合はそれがプラスに働いているんだけど、そうでない場合は事件の内容がやや解りづらい。事件にインターネットが関わる場合は、人間関係に拘るも妙に皮相的だし。それでもここ数年来、斯様に凶悪な事件が起きていた事を思い出させられ、結構暗澹たる気分になる。2015/02/13

Kentaro

35
戸越事件の少年は、誰でもいいから皆殺しにしたかったと供述し、土浦事件の金川も自殺は痛いから嫌だけど、7、8人殺せば死刑になる。誰でもよかった。人を殺したかったと自供。岡山事件の少年も、人を殺せば刑務所に行ける。誰でもよかったと供述。特に連鎖反応の中心的存在となった土浦事件で、金川は犯行動機を一貫して死刑になって死ぬためだとし法廷で被害者の気持ちは考えないのかと追及され、ライオンがシマウマを襲う時に何か考えますかと居直り、人を殺すのは蚊を殺すのと同じと言い、人間の情が欠けているとしか思えない言動に終始した。2019/12/21

金吾

26
うっすらと知っている事件の内容を知ることができました。実際に起きた犯罪の話を読むと嫌な気分になりますが、特に猟奇的な話はそうです。しかし読んでしまいます。2022/01/30

のの

14
はじめは面白く読んでいたのだけれど、世田谷事件の辺りから違和感を覚えてそのまま最後までいってしまった。ネタ振りしたのに「本書では割愛する」が多くてがくっとしたのもあったのかな。だんだん増えてくる著者の断定調の主張。詐病に違いないとかDV夫から逃げられたはずなのに逃げなかったのはセレブ妻でいたかったからとか。DVってそんな簡単なものじゃない。4章は特に著者の荒っぽい主張が展開されていた気がする。全体的に自分には関係ない、特殊な人間がやったことって雰囲気がにじんでいた。2012/10/18

たこやき

11
個々の事件の流れなどについては良いのだが、「犯罪は社会を反映している」とばかりに、特殊事例を持ち出して、「昔とは違う」というのはデタラメと言わざるを得ない。昔の事例との比較をするのだが、それだって、ただの特殊事例。特殊事例を二つ並べて何の意味があるのかわからない。例えば、「少年犯罪データベース」などで過去の事例を調べてみると、大昔から「動機なき殺人」なんて山のようにあるのだが……。著者の主張とは逆に、「メディアとは、ひとつの特殊な事件によって社会の雰囲気を作り出してしまうもの」という主張なら言えそうだが。2012/04/24

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