出版社内容情報
もはや怪談を超えた怪談集!
私の息子は長い闘病の末、17歳と半年で旅立っていきました。ある朝、仏壇の位牌が動いていることに気づきました。もしかして、息子が戻ってきたのでしょうか。感涙必至の表題作ほか17話収録。
内容説明
長い闘病の末に旅立った息子が私のもとに戻ってきたのでしょうか?感涙必至!もはや怪談を超えた怪談集、2年半ぶりの最新刊。
目次
赤いドレスの女
二枚の父
黒の憑き人
二度の巡回
受話器の声
関西の女
道玄坂の四人
声の主
山中の電話
夢の願い
狸の鉄砲
未来の先
幻想の恩
悲しみの祖父
私のできること
絆の糸
息子の証明
著者等紹介
木原浩勝[キハラヒロカツ]
怪異蒐集家。主な著作は現代百物語「新耳袋」シリーズ、「隣之怪」シリーズ、「九十九怪談」シリーズ。マンガ・ドラマCDの原作の他、出版、ゲーム、公式携帯サイト「怪談百物語新耳袋」等のプロデュースを手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいぱぱ
18
この表紙の絵は何?よく出版社もOK出したな・・・(^^;。木原さんが収集した怪談集なんだけど全然怖くない。でも悪くない。ラストの「息子の証明」はアンビリバボーに出てきそうな話だ。実在した息子さんの闘病記を読んでみたくなった。2017/07/17
HANA
15
新耳袋の恐怖から不思議系に移り、今度はちょっといい話にシフトしてきている。実話怪談が氾濫する今となっては、確かにこういうスタンスも必要だろうけど…僕の読みたいものとはちょっと違うんだよなあ、というのが正直な感想。ラーメンを注文したら体に優しい薬膳料理を出された様な違和感を感じる。やはり怪談ではひたすら怖がりたいものです。2012/03/06
Nori Shamp
11
「ワイルズの闘病記」のワイルズがお母様との約束を果たす不思議なお話に、心が打たれました。もっともっと家族のそばにいさせてあげたかった。切ないです。説明がつかない不思議なできごとって、きっとあると思います。2012/07/07
ラルル
6
うーん…新耳袋のスタイルの方が良かったなぁといった感じです。内容が薄めなのか、書き方が悪いのか、どうもパッとしません。心を捉える話が無く、読後感が薄いです。残念。2012/04/20
arisaka
5
だんだん怖くなくなってきているこのシリーズ。語り口はさすがに上手いから読まされるけど、読み終わってからゾッとするということがないのは、寂しい限り。2012/05/13