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出版社内容情報
アルツハイマー病の進行自体に介入する初めての薬『アデュカヌマブ』は承認されるのか?
2021年3月7日までに下されるFDA(アメリカ食品薬局局)の判断を、世界が固唾を
呑んで見守っている。
本書は、『アデュカヌマブ』開発にいたるまでのアルツハイマー病解明をめぐる研究者と患者の100年の物語。
アルツハイマー病遺伝子の特定から
トランスジェニック・マウスの開発。
ワクチン療法から抗体薬へ――。
名声に囚われた科学者の捏造事件。
治験に失敗した巨大製薬会社の破綻。
治療薬開発に参加した女性研究者の発症とその苦悩。
幾多のドラマで綴る、治療法解明までの人類の長い道。
内容説明
50パーセントの確率で遺伝し、その遺伝子変異を受け継げば、100パーセント発症する。しかもその発症は若年。アルツハイマー病の解明は、この家族性アルツハイマー病の家系の人々の苦しみの上に築かれた。遺伝子の特定からトランスジェニック・マウスの開発。ワクチン療法から抗体薬へ―。名声に囚われた科学者の捏造事件。治験に失敗した巨大製薬会社の破綻。治療薬開発に参加した女性研究者の発症とその苦悩。そして家族性アルツハイマー病を患った母の人生を語った女性の勇気。幾多のドラマで綴る、治療法解明までの人類の長い道。
目次
まきがくる
二人のパイオニア
セレンディピティー
アルツハイマー病遺伝子を探せ
捏造の科学者
アルツハイマー病遺伝子の発見
有意差を得ず
ハツカネズミはアルツハイマー病の夢を見るか?
アリセプト誕生
ワクチン療法の発見
AN1792
ラエ・リン・バークの発症
特許の崖
不思議な副作用
バピネツマブ崩れ
アミロイド・カスケード・セオリーへの疑問
老人斑ができないアルツハイマー病
発症の前を探る
アデュカヌマブの発見
崖を落ちる
さらばデール・シェンク
遺伝性アルツハイマー病の治験
私にお手伝いできることはありませんか
中間解析
勇気あるスピーチ
今は希望がある
著者等紹介
下山進[シモヤマススム]
ノンフィクション作家。アルツハイマー病の研究の歴史について、2000年代から興味を持つ。日・米・欧の主要人物に取材し、研究者、医者、製薬会社そして患者とその家族のドラマを積み上げる形で、本書をものした。1993年コロンビア大学ジャーナリズム・スクール国際報道上級課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ろくせい@やまもとかねよし
修一郎
アキ
どんぐり
夜長月🌙@5/19文学フリマQ38