角川文庫<br> ラストナイト

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角川文庫
ラストナイト

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041082898
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

片桐達夫、五十九歳。顔には豹柄の刺青がびっしりと彫られ、左手は義手。傷害事件を起こして服役して以来、三十二年の間に誘拐事件を三回、強盗を一回起こし、刑務所を出たり入ったりの生活を送る男には、胸に秘めた思いがあった――。
菊池正弘が営む居酒屋「菊屋」に、刑務所を出所したばかりだという片桐達夫が現れた。三十五年来の友人を迎える菊池だが、刑務所から離れられない人生を送る彼に、忸怩たる思いを持っていた。片桐が犯罪に手を染めるようになったきっかけは、彼が「菊屋」で起こした傷害事件だった。しかしそれは因縁をつけてきた暴力団員から、店と菊池の妻を守るための行動だったのだ――。
片桐は、なぜ、罪を重ねることになったのか? 涙腺崩壊必至! 心奪われる、入魂のミステリ。

内容説明

居酒屋「菊屋」に刑務所を出所したばかりの片桐が現れた。顔面に豹柄の刺青を入れた特異な容貌で犯罪を繰り返す友人に、店主の菊池は忸怩たる思いを持っていた。片桐が初めて逮捕されたのは菊屋で傷害事件を起こしたときだったのだ。それは暴力団員から店と菊池の妻を守るための行動だったが、それ以降、片桐は人が変わったように次々と犯罪に手を染めるようになる。男はなぜ、罪を重ねるのか?圧倒的な結末、入魂のミステリ。

著者等紹介

薬丸岳[ヤクマルガク]
1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。16年『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を、17年「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

316
妻と娘への純粋な愛が生んだ執念なのか、私にも重くのし掛かってきた。30年以上犯罪を繰り返し刑務所暮らしを重ねてきた男、その顔面は豹柄の刺青で覆われている。刑務を終え立ち寄った居酒屋。男が来た途端他の客は全員散るように帰って行った。地元で有名な凶悪男の話が5話5人の視点で描かれる。存在を恐れられながらも罪を重ねる凶悪男。私は命を懸けてでも守りたいものがある。家族。でも作中人物の前では命を懸けてさえ守れる気がしない!常軌を逸した悪党には我が命など何の壁にもならない!衝撃の結末、あぁ、全章のリンクに圧倒‼️🙇2020/08/15

イアン

148
★★★★★★★★☆☆2023年の締めは薬丸岳の長編。顔面に刺青を入れ、出所と同時に再犯を繰り返す男・片桐。周囲から蔑まれ孤立する彼の胸にはしかし、執念というべきある思いがあった…。旧友や元担当弁護士など片桐を取り巻く5人の視点からその人物像や過去を解き明かしていく。なぜ男は異端に身を堕とし、罪を繰り返すのか。同じ場面を視点を変え描くケースが散見されるが、その時点での情報量により感じ方が大きく変わるのが面白い。そして何より、この骨太のヒューマンドラマを僅か245ページで描き切っていることに驚きを禁じ得ない。2023/12/30

三代目けんこと

122
最後の夜、罪を重ねる男の、その理由を知ったとき…、くやしくて、切なくて、本当にくやしくて、本当に切なくて……。これ以上、言葉にできない…。読んでみて下さい。2021/09/08

小説を最初に書いた人にありがとう

121
安定の薬丸作品。今作は珍しく少年犯罪物ではなかったが、罪とは罰とはと考えさせられるテーマなのは通底している。今回の主人公の片桐は顔中に豹柄の刺青をして犯罪を繰り返し刑務所を行ったり来たりしている。なぜそんなことをしているのかが分かる後半に驚かされた。最後に荒木がもう一歩踏み込んで読者をスッキリさせてほしかった。2019/09/01

りゅう☆

108
片桐は菊池の妻を守るため傷害事件を起こしてしまった。家族を持ちささやかな幸せを掴んでいたのに。なぜ彼はその後、顔に刺青を入れ犯罪を繰り返すのか?彼を以前弁護した中村は片桐の娘ひかりとの接触を試みる。もう犯罪を繰り返さないと誓ったはずなのに…。その片桐を追う荒木の正体とは?ラスト5日間を菊池、中村、ひかり、訳あり女性絢子、荒木視点で進む。そしてなぜ片桐が犯罪を繰り返すようになったのか、彼の決断を知った時、猛烈な悲壮感が漂った。憎み許せないのはただ一人。自分の人生をかけて妻を愛し抜いた片桐の思いが深く切ない。2021/09/05

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