教室の灯りは謎の色

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041042304
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

先生が手伝ってくれたら、どんな謎でも解けるのに。塾には通いながらも不登校を続ける、高校生の遥。遥には母親が教師をしている学校へ行けない理由があった。ある日、塾の近くのレンタルショップで事件が起き、遥は犯人だと疑われる。窮地を救ってくれたのは、居合わせた塾講師の黒澤だった。寡黙ながら救いの手を差し伸べてくれる黒澤に、遥の心は少しずつ解きほぐされていく。レンタルショップの事件は、遥が不登校になるきっかけとなった出来事にもつながっていき、やがて、黒澤の言葉が彼女の世界を変える――。

水生 大海[ミズキ ヒロミ]
三重県生まれ、愛知県在住。2008年『少女たちの羅針盤』で、島田荘司選第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞しデビュー。同作は2011年に映画化もされ、話題を呼んだ。2014年「五度目の春のヒヨコ」が第67回推理作家協会賞(短編部門)の候補になる。他の著作に『夢玄館へようこそ』『熱望』『ランチ合コン探偵』『消えない夏に僕らはいる』『君と過ごした嘘つきの秋』『冷たい手』『運命は嘘をつく』など著作多数。

内容説明

塾には通いながらも不登校を続ける、高校生の遙。母親が教師をしている高校から遠ざかる遙には、学校へ行けない理由があった。ある日、塾の近くのレンタルショップで事件が起き、遙は犯人だと疑われる。窮地を救ってくれたのは、居合わせた塾講師の黒澤だった。寡黙ながら救いの手を差し伸べてくれる黒澤に、遙の心は少しずつ解きほぐされていく。レンタルショップの事件は、遙が不登校になるきっかけとなった出来事にもつながっていき、やがて、黒澤の言葉が彼女の世界を変える―。普通科高校とは違う道を選んだ高校生たちを描く、珠玉の学習塾ミステリー。

著者等紹介

水生大海[ミズキヒロミ]
三重県生まれ。2008年『少女たちの羅針盤』(旧題「罪人いずくにか」)で島田荘司選第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作を受賞し、翌年デビュー。同作は11年に映画化もされ、話題を呼んだ。14年「五度目の春のヒヨコ」が第67回日本推理作家協会賞(短編部門)の候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

94
高校へ通えなくなった遙は塾には通っている、親のせいにしていた不登校にはある事情が、それを解き明かしてくれた塾講師黒澤に救われた遙は彼女の周りで起こる事件に首を突っ込み黒澤に協力して解き明かすミステリー、放火やいじめ、痴漢の冤罪など重めの内容で辛い部分もあり、登場人物が冷たかったり、自分勝手だったりあまり魅力的と思えず好きになれなかった。2016/12/05

だんじろー

64
このテイスト、良いと思います。舞台が学習塾(一般的な“塾”とはだいぶスタイルは違いますが)とのことで、当初はワンパターン化を危惧したのですが、そこはテクニシャンの水木女史、いらぬ心配でした。伏線の忍ばせ方もさり気ないのに印象的。その絶妙なさじ加減が冴えわたります。各章のタイトルも効いていますね。2016/11/10

おかだ

47
さらさらと読了。フリースクールも開校している進学塾が舞台。不登校で高校に通えなくなった遥が、自分のピンチを救ってくれた黒澤先生を慕い、身の回りで起こる事件の謎を一緒に解き明かしていく連作短編。黒澤先生はカッコイイな。生徒をあたたかく見守り、鋭く事件を解決する。一体何者。それぞれ持ち込まれる事件が、わりと塾では手に負えないくらいヘビーな事案。思春期の悩みや人間関係の難しさがリアルだった。2017/07/20

fwhd8325

41
舞台は塾なんだけど、いわゆる学園ものにありがちなほのぼのとした雰囲気ではありません。そういう点では新鮮に感じました。全5話で構成されていますが、1と5話がメインです。私としては、この二つの話で充分なようにも感じます。2017/02/01

瑪瑙(サードニックス)

40
学習塾を舞台にしたちょっとしたミステリーと主人公の少女(並木遥)の成長物語。ミステリー事態は日常に起こりうる可能性のあるもので、その謎を解く黒澤先生のキャラクターの方がミステリーだと感じました。遥の虐め問題の方が読んでて辛かった。安奈はもっときつかったことだろう。心の傷は深い。でもラストには少し希望が見えた。さらっと読めます2022/11/28

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