出版社内容情報
宮木 あや子[ミヤギ アヤコ]
著・文・その他
内容説明
憧れのファッション誌の編集者を夢見て出版社に就職した河野悦子。しかし「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、配属されたのは校閲部だった。校閲の仕事とは、原稿に誤りがないか確かめること。入社して2年目、苦手な文芸書の仕事に向かい合う日々だ。そして悦子が担当の原稿や周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルが巻き起こり…!?読んでスッキリ元気になる!最強のワーキングガールズエンタメ。
著者等紹介
宮木あや子[ミヤギアヤコ]
1976年、神奈川県生まれ。2006年、『花宵道中』で第5回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞と読者賞をダブル受賞しデビュー。13年、『セレモニー黒真珠』で第9回酒飲み書店員大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
456
あや子さんファンを名乗りながら、代表作のひとつであるシリーズを今さら読み始めた。このノリ、言葉の運び、さすがだわぁん。コレはアレだよね、舞台は光◯社だよね?バブル全盛の頃から雑誌が売れなくなってる今に至るまで、同じ時代を近くで見守ってきた私には、格別の思いがありました。角田さんのあとがきも嬉しい。へぇ、角田さん、R18の審査員をなさってたんだ、どうりで、、、。『ア・ラ・モード』も『トルネード』も、一気に行くよっ!2017/11/12
さてさて
348
出版社の中でも『ぶっちぎりで地味な』『校閲部』に勤務する二年目社員、河野悦子のとんがったキャラクター全開の中に”お仕事”の日々がコミカル描かれるこの作品。『どうしてこんなことに。男は血に染まった自分の手のひらを…』と冒頭に描かれる文章をはじめ、校閲の見本となる”小説内小説”が登場するなど、非常に凝った作りのこの作品。宮木さんの代表作としてシリーズ化もされているこの作品。一冊の本が、いかに多くの人たちの努力の結晶として存在しているかを知る機会を与えてくれた、本を愛する人には是非知っていただきたい作品でした。2022/11/26
zero1
310
ドラマが人気の20代お仕事小説。恋愛あり。校閲と校正は何が違う?多くの人は違いを説明できないはず。ファッション誌の編集を希望したのに配属は文芸の校閲部。異動の希望を持ってゲラに向かう主人公の悦子。校閲は内容を【読んだらダメ】。俯瞰した目を求められる。その半面、内容に口を出さないという不文律あり。悦子はこれを破る。再読だが、【本を作ること】の深さがイマイチ表現できていないように感じる。宮木は【突き抜けた面白さ】が魅力だが、本書はそれを生かし切れているか疑問が残った。続きはあるがすぐに読もうとは思わない。2019/10/16
とも
212
ファッション誌の編集者を目指して出版社に就職した河野悦子は名前がそれっぽいから、という理由で校閲部に配属になる…というお話です。ドラマ見てたので関係性が変わってるんだと驚きつつイメージしやすかったです。 悦子の暴言は結構なものだけど不快にならないのは仕事をきっちりしたり信念に基づいた人物像が確立してるからかな。貝塚との応酬は小気味よかったです。ちょっとモヤモヤしてる時に読んで笑ってスッキリできる作品でした。続刊もそのうち。2018/03/22
♪みどりpiyopiyo♪
163
ファッション誌の編集者を夢見て出版社に就職したけど「名前がそれっぽい」という理由で(?)配属されたのは校閲部だった…。■サクサク読めちゃうワーキングガールズエンタメ小説です☆ 生き生きとした女の子の出てくるお話って、なんだか元気が出ちゃいます♪ 配属先に不満はありつつもお仕事に真剣に?取り組む姿や、言いにくい事をバシッと言っちゃう所などが本作の人気の理由でしょうか。細かい所であれこれあちこち なんか引っかかるけど、大筋面白かったです ( ' ᵕ ' ) (→続)(2014年。2016年、加筆し文庫化)2017/05/11