角川文庫<br> 羅生門・鼻・芋粥 (改版)

電子版価格
¥396
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

角川文庫
羅生門・鼻・芋粥 (改版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041033159
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



芥川 龍之介[アクタガワ リュウノスケ]
著・文・その他

内容説明

うち続く災害に荒廃した平安京では、羅生門に近寄るものもいなくなっていた。その楼上で、生活のすべを失い行き場をなくした下人は、死人の髪の毛を抜く老婆に出くわす。その姿に自分の生き延びる道を見つける…。文壇処女作となった「羅生門」をはじめ、初期の作品を中心に18編を収録。人間の孤独と侘しさを描いた名品の数々は、時代を超えて新鮮な驚きを読者に与え続けている。芥川文学の原点を示す、繊細で濃密な短編集。

著者等紹介

芥川龍之介[アクタガワリュウノスケ]
明治25年(1892)3月1日、東京生まれ。府立三中、一高を経て東京帝大英文科を卒業。東大在学中に豊島与志雄や菊池寛らと第三次「新思潮」を発刊。大正5年(1916)に発表した「鼻」が夏目漱石に激賞され、続く「芋粥」「手巾」も好評を博し、新進作家としての地位を確立。昭和2年(1927)7月24日、睡眠薬自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

134
太宰治に続き芥川龍之介の本も恥ずかしながら初めて読む。文豪の名作を読んだところでそれらしい論評などしたためたいところではあるが何分教養不足、残念ながら何も浮かんで来ぬ。浮かんで来ぬという事は即ち解らなかったという事である。内容は解った。解らなかったというのはこの作品群が何故今にいたるまで高い評価を得続けているのかという事である。今現在の目から読めばさすがに古臭ささを感じてしまう表現の連続にただ辟易するばかりで真に苦難の読書であった。私も今を生きる身、それなりに忙しい毎日を生きておるので芥川はもう読まぬ。2023/01/04

扉のこちら側

114
2016年529冊め。他文庫で再読の短編もあるが、大部分が初読。『日光小品』がなんだか気になる。三好行雄氏の解説もよかった。早熟な天才は幸せというより辛い印象が強い。2016/07/09

青蓮

113
本来なら新潮文庫で揃えているのですが文ストカバーなので購入。初期の作品を中心に18編収録。表題作の「羅生門」「鼻」「芋粥」などは学校の教科書でもお馴染み。久し振りに読んで懐かしく思いました。人の心の動きやその有り様を繊細かつ鋭利に描写する芥川の筆は流石です。私が殊に感心するのは、言葉少なに簡潔に、だけれども的確に表現する文章力。しかもそれは浅からず、豊かに末広がるような深みすら感じます。言葉の贅を尽くした構築美的な文章も楽しいですが、芥川のような無駄の無い文章も素敵。シンプルな美しさとはこの事だなと実感。2018/04/11

優希

95
芥川の初期作品を中心におさめているのですね。人間の孤独と侘しさを描ききり、美しさを感じさせます。読んだこともある作品もありますし、読んでない作品もありました。とはいえ、全ての作品に驚きのような空気を感じずにはいられませんでした。繊細と濃密の絡み合った世界に酔い仕入れました。2019/08/18

青葉麒麟

83
久し振りに読んだ『羅生門』はやっぱり薄気味悪くて怖かった(/。\)最後の老婆が羅生門の下を覗きこむ場面を想像したらゾクゾクっとした。2012/06/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/542363
  • ご注意事項