小説 創業社長死す

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041027349
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

東邦食品工業の創業者で相談役の小林貢太郎が急死した。絶大な力で会社を掌握していた小林の死に、社内は大きく揺れ動く。大株主でもある未亡人の支持を得た社長の筒井は、周囲を蹴落としワンマン体制を築きあげていくのだが…。カリスマ経営者の突然の死と後継者争いを描き、経営者の器量や企業のあるべき姿を追い求めるビジネス小説の佳作!

著者等紹介

高杉良[タカスギリョウ]
1939年東京生まれ。専門紙記者・編集長を経て、75年『虚構の城』でデビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされたリアリティの高い企業・経済小説を次々に発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

それいゆ

71
紛争の質は異なりますが、今ちょうど大塚家具の経営権争いが話題になっていることもあって、企業のトップ人事は面白いんだなあ!という感覚で一気読みでした。2015/03/12

R

46
ワンマン社長の下で繁栄していた企業の内紛を描いた小説。正直、よくわからんというか、誰が何を言ってるセリフか分かりづらく、登場人物の肩入れが一方的で共感もできないので、なんというか、そういうところが崩壊のもとだったという話なのか?と思ってしまうほどで、ちょっと残念だった。実話をもとにしているのか、今の価値基準とは違う世界線ではあるなと、昭和の頃にこんなことがというのを平成もずいぶん過ぎた頃までやってた顛末とも言える悲しさより、虚しい物語だった。2023/04/03

123

33
本当に、高杉良はもう駄目だな。今回も、正直、つまらなかった。昔の名作のように、心揺さぶられ、熱くなり、そして、明日からの仕事に対するモチベーションがグッと高まるようなエネルギーが、そこには無い。前作の日本興業銀行の中山素平頭取を描いた『勁草の人』に続き、今回は東洋水産創業社長を描く。いずれも、自身の過去の名作の延長線のようなもので、真新しさが全く無い。そして、本筋とは無関係の過去の経済事件でページ稼ぎ。この一連の焼き直しを勘案すると、もう作者の情報ソースが枯渇し、新規開拓も出来ていないことが推察される。2015/02/11

いつでも母さん

27
帯に釣られて・・なんだかなぁの巻(笑)良くも悪くもワンマン社長が築き上げた企業の後継者問題は大変なのだろう。社員の生活が懸かっているんですから、どちらさんもよ~く考えてほしいものでは有りますね。っていうか、本作品はもっと経営権を争うどこぞの家具のドロドロ系かと思ったら、なんだ、こっちかぁで肩透かし感大で読了。2015/03/28

Yunemo

25
ギラギラ感のないこんな作風もいいのかも。表題からするイメージとはちょっと違った意味で読了。企業人として、男同士の友情論として、夫婦愛として、夫婦同士の付き合いとして、所謂、企業小説としては捉えずに読めたのかな。基本的には、組織人と一個人、両面性を記すとこんな感じになるんでしょう。場面上は企業内の暗い闘争なのに、なんだかほんわりとした感覚で捉えられます。淡々と語られる会話の中で、ちょっと理解しがたくもあるのですが、その時期の外的な経済事情、内的な心情吐露が表現され、それなりの納得感と違和感が同時に頭の中に。2015/02/22

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