水やりはいつも深夜だけど

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041021347
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

セレブママとしてブログを更新しながら、周囲の評価に怯える主婦。仕事が忙しく子育てに参加できず、妻や義理の両親からうとまれる夫。自分の娘の発達障害を疑い、自己嫌悪に陥る主婦。出産を経て変貌した妻に違和感を覚え、若い女に傾いてしまう男。父の再婚により突然やってきた義母に戸惑う、高一女子。同じ幼稚園に子どもを通わせる家々の、もがきながらも前を向いて生きる姿を描いた、魂ゆさぶる5つの物語。

著者等紹介

窪美澄[クボミスミ]
1965年、東京都生まれ。短大中退後、広告制作会社、フリーの編集ライターを経て、2009年、「ミクマリ」で第8回女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞しデビュー。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』で第24回山本周五郎賞を受賞、本屋大賞第2位に選ばれた。12年、『晴天の迷いクジラ』で第3回山田風太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

639
幼子を抱える危うい家族の五つの物語。どの家庭にも問題を潜在しながら懸命に生きている中で 一筋の光明が見えて何とかHappyEndを迎えるのは家族愛があるからなんだと思いました。もう10年以上も前になりますが、子供が小さかった時代を懐かしく感じています。こういう事も考えないと少子化対策は上手くいかないなんだろうな!2014/12/03

風眠

630
セレブママとしてブログを更新しながらも、常に周囲の評価を気にする主婦。仕事人間で子育てに協力できず、家族から疎まれる夫。自分の娘が発達障害ではないかと悩む主婦。豹変した出産後の妻に嫌気がさし、若い女に傾いてしまう夫。父の再婚に戸惑う女子高生。どこにでもあるような家族の葛藤を描いた短篇集。淡々と、淡々と描かれてゆく家族の風景。その淡々とした筆致だからこそ、リアリティがあり、心当たりがあり、自分と重ね合わせながら物語の登場人物に共感する。言葉にできない本音はある、だけど信じたい。それが家族という縁なのならば。2015/01/06

yoshida

482
家族についての短編集。結婚して子供を授かり、絵に描いたように幸せな家族にもそれぞれに悩みはある。とてもリアルで重苦しい空気感であるがラストに救いがある。結婚していた私には実に胸を抉る場面が多かったが何とか読了できた。最後の対談にもあるが、結婚はゴールではなくスタートだと思うし、育った環境も異なる二人が暮らすのだから軋轢も出る。後はお互いでどこまで歩み寄れるか。そしてお互いを思いやれるか。実際に書くのは簡単だが実行するのはなかなか難しい。特に「サボテンの咆哮」と「砂のないテラリウム」が実にリアルで読ませた。2018/02/25

masa

335
同じ屋根の下で暮らす家族がすべからず相手の気持ちを理解している訳ではない。環境は変わっているのに、自分の「こうあって欲しい」を特に男は妻に、家庭に求めてしまう傾向があるように思う。私も18年間連れ添っている妻が言うことに「そんなふうに考えているんだなぁ」と時々感じることがある。本当は変わった環境を何だかんだと理由を付けて一番受け入れていないのは旦那だったりする。この本を読んでそんな想いを強くした。妻の気持ちへもう少しアンテナを高くしようと思う。結婚記念日に本作を読めたことも何かの縁だと感じた。151012015/06/21

ナイスネイチャ

314
図書館本。家族をテーマにした短編集。何か心臓をグッと掴まれている感じ。どの話もよくあるシチュエーション何だろうと思ってたら、ダ・ヴィンチで窪さんのインタビューがあり、子育ての経験を基に書いたとあって、世界に入り込んでしまいました。どの作品もかすかな希望の光が見える終わり方で良かったです。2014/12/21

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