感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sabosashi
11
やや敷居が高いのか、半年以上もかかる。 べつに与謝野訳にこだわったわけではなく、たいした意味はない。 平安時代ともなると役職等の名称が入り乱れ、やや難儀。 読みも断続的になり、集中心に欠けることも。 情報量も多く、プルーストとおなじく、さまざまなテーマを設定して読み下すことも可能。 いまでは寺社やら屋敷といったものは文化財として丁重に保存されているが、源氏の時代においても経済的な理由などで手入れが届かないところは、荒れ果てていた。 今年の夏は、京都をわりとゆっくり歩かせてもらった。 2019/12/31
いりあ
7
平安時代中期に成立した紫式部による長編物語です。光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など貴族社会が描かれます。本作は与謝野晶子が現代語訳したもので、全54帖のうち桐壺から乙女(少女)まで収録。ちょうど源氏誕生から35歳くらいまでです。与謝野晶子版の特徴は、物語の始めに晶子の詠んだ歌が載っていること、とても美しい日本語が使われている点ではないでしょうか。それにしても世界最古と思われる恋愛小説が日本にあったと考えるとなんかすごい。2020/05/10
ホレイシア
6
いろいろある源氏の中で、私にはこれが一番。
ダイキ
2
與謝野晶子訳。上巻は第二十一帳「乙女」まで。2016/10/14
4じゅうから
2
これまでの中で最も読みやすい。与謝野晶子という人の見方が変わった。