出版社内容情報
”謎解き屋”を始めた、モテ期の姫さま静湖姫。今度の依頼人は「大鷲にさらわれた」という男。一方、”渡り鳥貿易”で異国との交流を図る松浦静山の屋敷に、謎の手紙をくくりつけたカッコウが……。
内容説明
江戸の町の不思議事件を解決する“謎解き屋”を始めた静湖姫に、奇妙な依頼が舞い込む。海産物問屋のあるじが、大鷲にさらわれたというのだ。市中を調べるうち、人が空から落ちてくる事件も発生し―。一方、“渡り鳥貿易”で異国との交流を図る元平戸藩主・松浦静山の屋敷には、足に手紙をくくりつけたカッコウが。そこには、謎の異国文字が記されていた。三十路を過ぎ、モテ期中の姫の周りはいつも大騒動!大人気シリーズ第5弾!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
初美マリン
90
最後の皆、去っていくという予言に姫が可愛そうになった。私は、年寄りですといわず、年寄りだと扱ってくれと思わず、必死に生きたいという言葉身に染みます。2019/01/22
まるる
36
計算間違いだったとはー!!雨夜の品定めで多歌子姫の歯に衣着せぬ評価に笑った(笑)2014/11/24
ネムコ
35
最後の謎解きは、毎度かなり無理があると思う。しかし構わない。このシリーズに本格のような論理性は求めていないので。というわけで、今回も姫は江戸中を走りまくります。一巻に一度出てくる定例の歌会も、最近では楽しみになってきた。「みみずはいつか出てくるだろうと思っていた。」に爆笑! そしてエピローグ的最後の場面で、友達の多歌子が静湖の取り巻きたちをバッサバッサと切り捨てるところが圧巻。ラストの静湖のセリフが切なすぎる…(TT)2014/08/05
ベルるるる
33
38万4千年に一度のモテ期のはずだった静湖姫なのに、計算間違いで、本当は、「いい顔して寄ってくる者の中に、とんでもないワルがいる」・・・。最悪じゃないですか! お約束の和歌の評価、「苔」の下~! みみず(ノ´▽`)2016/07/24
momi
30
待ちに待ったシリーズ第五弾!!このシリーズ本当に楽しいですよね〜。時代小説嫌いの人も、そうじゃない人もクスクス笑ってしまう面白さがあります!江戸の町の不思議事件を解決するお姫様…静湖姫の活躍や、そのお姫様を取り囲むオカマの飲み屋の三人、護衛とのやり取りなど笑いが止まりません。結局モテ期じゃなかった静湖姫ですが、今後どう話が進んでいくのか楽しみです!2014/01/17