内容説明
居酒屋業界を席巻し、「社長になる」夢を実現した「和民」チェーン率いる渡邉美樹は、1本の新聞記事がきっかけで、憧れの米国カジュアルレストランチェーンとの提携に動く。持ち前の粘り強さで交渉を成功させ、新業態へと乗り出すが、目標は外食産業にとどまらない。チェーンで有機野菜を自給すべく農業への進出も計画。多様な人材が渡邉を慕い、集まり始める。ベストセラー『青年社長』の、株式上場後を描く実名経済小説。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
作家。1939年東京生まれ。専門紙記者・編集長を経て、75年『虚構の城』でデビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされた企業・経済小説を次々に発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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牧神の午後
5
続編は、渡邊美樹よりはむしろワタミのニュービジネス、海外や農場、学校NPOなどを立上げた、渡邊のカリスマに惹かれて集まった有能な人々にスポットが当てられている。魅力的な人物の周りに集まる人間もやはり魅力的、という好例。でも、個人的に自分の正しさを信じてそれを他人に押し付ける人間は、周りにいて欲しくないんですけどね。最悪の結果はたいてい、そんな人の善意から生じるので。都知事選や今回の参院選に出馬したのは、農場や海外での学校建設を通じて、「政治」に絶望したからなんだろうなぁ、と邪推。その気持ちは何となく判る。2013/09/04
OMO
1
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2022/01/29
JAY
1
和民を称賛しすぎた内容だと感じた。前作の方が立身出世の物語として共感できるものであった。2014/07/06
モビエイト
1
10年以上前、青年社長を読んでからワタミが気になっていました。最近ではタクショク、学校経営等も話題になりましたので興味がありました。2013/04/25
Mark X Japan
1
やはり、組織は人です。能力はもちろん、人の配置や使い方が大事です。また、社長の人柄やバイタリティーは、改めて感心しました。前作のほうが、スリリングで魅力を感じました。☆:3.02013/04/19