出版社内容情報
古代から存在はしたが、2000年代、ウォール街で金融商品の開発に活用されたことで一気に進歩したアルゴリズム。映画や音楽のヒット予測に限らない、今や私たちの生活のあらゆる場面に進出しているのだ――。
内容説明
未来はAlgorithmから逃れられない―ボットに支配される社会で成功する道はどこにあるのか。
目次
第1章 ドミノの最初の一牌目、ウォールストリート
第2章 人類とアルゴリズムの歴史
第3章 ボットトップ40
第4章 ボットの秘密のハイウェイ
第5章 システムをゲーム化しろ
第6章 ドクター・ボットを呼べ
第7章 人類をカテゴライズする
第8章 ウォールストリートvsシリコンバレー
第9章 ウォールストリートが損をすれば他のみんなは儲かる
第10章 未来はアルゴリズムとそのクリエイターのもの
著者等紹介
スタイナー,クリストファー[スタイナー,クリストファー] [Steiner,Christopher]
起業家、ジャーナリスト。ベンチャーキャピタルYコンビネータが出資するオンラインスーパーマーケットAisle50の共同設立者、共同CEO。エンジニアでもあり、かつて「フォーブス」誌と「シカゴ・トリビューン」紙の技術ライターも務めた
永峯涼[ナガミネリョウ]
上智大学外国語学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
61
株式取引の判断をするプログラムを開発した人のエピソードから始まり、様々なデータから適切な答えを導くアルゴリズムとそれにまつわる人間ドラマを描く、科学読み物。金融取引から医療分野、ヒットする音楽の判定、ブラフをするポーカープログラム。文章を作成するプログラムなど多数。これからの課題も。興味深かったのはリーマン・ショック後に金融ではなく、理系の学生が本来向かうべきITベンチャーに進むようになったという話。FacebookのシステムやNASAで培われた宇宙飛行士の性格相性分析とその応用など実に実に腹一杯。良書。2018/04/10
あちゃくん
49
アルゴリズムがウォール街にどう浸透し、その後インターネットに限らずあらゆる分野に拡散していった様子を描いた本です。書かれてから7~8年経っているので、この本の続編というか、この本以降の変化が書かれた本があれば読んでみたいな。2021/08/29
yamaaki
27
★★★★☆アルゴリズムがここまで浸透しているなんて思ってもいなかった。その意味で興味深く読めた。様々事例が詳しく紹介されているだが、詳し過ぎ長過ぎる為途中で飽きてしまった。よって読み終わるまで何日もかかった。2016/06/18
masabi
23
【要旨】アルゴリズムの歴史に始まりアルゴリズムがいかに世界を変えうるかが書かれている。【感想】買ってから数年経って読了。機械に職が奪われると警鐘されるなかで筆者の提案はシンプル。アルゴリズムを作る人間になれだ。2017/07/11
kaida6213
23
アメリカ証券業界が如何にコンピュータに蹂躙された話から始まり、医療、教育、音楽、etc...などあらゆる分野でコンピュータが人間に変わりつつある、もしくは変わり得る可能性があると述べている。 個人的にアメリカの理系修士・博士が就職に困らず楽しそうに働けるという現実のがショックだったりします。2015/02/22