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出版社内容情報
"平安の京の都をおびやかす物の怪たち。鬼や土蜘蛛が跋扈し、女たちが消えていく。立ち向かうのは源頼光と渡辺綱他、部下の四天王!
内容説明
平安の京の都をおびやかす物の怪たち。ドクロが空を飛び、姫君たちが消えていく。立ちむかうのは源頼光とその部下の四天王。能や歌舞伎でも知られたヒーローたちの物語を現代につたえます。小学校高学年から。
著者等紹介
竹下文子[タケシタフミコ]
1957年、福岡県に生まれる。東京学芸大学在学中に童話集『星とトランペット』でデビュー
平沢下戸[ヒラサワゲコ]
イラストレーター。おもに書籍装画を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
119
独特の枯れたようで温かみのある文章が摩訶不思議な世界を生みだしており、たいへん読み心地良い。短編集のようで、まとまりのある長編としても楽しめる。古典に触れる楽しみと、現代的な時代伝奇小説を読む楽しみが両方あってお得感あり。内容だけではなくイラストや装丁の雰囲気も素敵で、書籍としての仕上がりが上々ですね。2015/12/04
mocha
99
古典を「語り直し語り継ぐ」試みだと解説にあった。「骨董の茶碗でコーヒーを飲むように」古典をもっと身近なものに、という目的は十分果たされていると思う。『御伽草子』『前太平記』などさまざまな作品から源頼光と四天王のエピソードを集め、かっこいい平安ヒーローものに蘇らせている。現代的な挿画と大きな文字で、子どもたちにもとっつきやすい。古典と知らず騙されて(?)読む子もいるのでは…。私も渡辺綱のファンになってしまった。ぜひ他の古典作品もリライトしてほしい。2016/09/15
リッツ
27
あの竹下文子さんが、あの酒天童子を?!と、手に。読みやすく(字も大きい)そして次々とひきつけられ、あっという間に読了。頼光が主に四天王の活躍、個々の個性が光るが、やはり渡辺綱!カッコイイ。金時は違う!と思いながら濱田岳がチラチラと(笑)。そして、鬼、もののけ、安倍晴明と見処満載、もっと読みたい、各人物にスポット当ててと思う反面、最後の話で美しく結ばれていて、それも作者らしい、これでいいとも思った。もののあはれというか、傾き過ぎないセンチメンリズムが全編漂い、ほろりと酔いながら、平安の物語を楽しめた。2015/10/26
mntmt
26
面白かった!平安時代。源頼光とその四天王が鬼や物の怪を退治する。確かに、現代で言うヒーロー物だ。挿絵は、どこかで見た画風と思ったら、「村上海賊の娘」の装画を描いた方なんですね。2016/10/20
のこ
23
ひゃー面白いー!「頼光と四天王」というより、「ライコーズ」という感じで、上質なファンタジーを読み終えた気分です!面白いものって時代を越えても面白いんだなぁ…。読みやすく、下戸さんのイラストも合ってて堪能しました…。新しい古典という感じでオススメです。2015/06/09