出版社内容情報
翔太と理子の兄妹は、戦時中の日本にタイムスリップしてしまう。自分が生きている時代を胸をはって生きていこう、作者のメッセージが熱い長編作品。
内容説明
自分が生きている時代が、いちばんいい時代なんだ。戦時中の日本にタイムスリップしてしまった兄妹。彼らがそこで見た、日本の姿とは?小学校高学年から。
著者等紹介
山口理[ヤマグチサトシ]
東京都出身。大学在学中に、高校で代用教員として現代国語の教鞭を執る。大学卒業後、千葉県内の小学校教員として勤務した後、執筆生活に入る。創作、ノンフィクション、評論、教育書と幅広く執筆し、講演活動も積極的に行っている。日本児童文学者協会、日本ペンクラブ会員
最上さちこ[モガミサチコ]
群馬県出身。金沢美術工芸大学視覚デザイン専攻卒業。デザイナーとしてHBスタジオに勤務したのち、2012年よりフリーのイラストレーターとなる。書籍・雑誌の装画、連載小説の挿絵など、幅広く手がける。JAGDA会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Naomi
12
地元図書館で、なんとなく目に留まり読んでみた。「いい時代だった」って過去を振り返ることがある。どんな時代にも、良い面も悪い面もある。「いま」をどんな時代にするか、自分次第。そう思った。主人公は小学五年生の男の子、と三年生の妹。ラストまで読むと、最初の会話の深さが染みる。夏休みの読書感想文にいいかもね。2019/07/05
まげりん
7
何となく手にとって、先が気になってイッキ読み。どんなに大変な時代でもその時代を一生懸命生き抜く。何でもかんでも時代のせいにしちゃいけないね。一生懸命生きてきたからこそ、「あの頃は良かった」って思えるのかも知れない。2016/06/10
みー
5
余り仲の良くない小学生の兄妹がある日突然、戦中下の日本へタイムスリップしてしまった!平成の現在にうんざりしていた兄は、昭和の時代に期待をするが・・どの時代にも光と影がある。しかし、戦争という影は、繰り返しではいけない影である。児童書なので大変読みやすい。そして、とても分かりやすく戦争中の日本の様子が伝わってくる。なぜ昔の子供たちは逞しかったのか。この本を読んでいると分かってくる。そして、いかなる時代でも、そこで自分が生きている限り、そこが一番であり、精一杯生きなければならないのだと、心に響いてくる。2015/04/20
はる
5
自分の時代を精一杯生きていこうって言う言葉が深く心に残る本でした。児童書ですが今の自分の事を考えてさせられる深いストーリーでした。2015/01/14
頼ちゃん
4
メッセージがはっきりしていて、小中学生にとてもいいと思う。うまくいかないと時代や世の中にせいにする人が多いし。そして最後はせつない。2015/11/30