出版社内容情報
骨董屋「銀杏堂」の女主人・高田さんが世界中を旅してあつめた、自慢の品々。その一つ一つに、めくるめく冒険物語が秘められている。
橘 春香[タチバナハルカ]
内容説明
歴史や思い出こそ、人生の宝になるんだよ。おばあさんが聞かせてくれたのは、骨董品ひとつひとつに秘められた、すばらしい冒険物語!にしきごいのうろこ、いなずまのかけら、サバンナの逃げ水など…骨董屋「銀杏堂」の女主人・高田さんの、14の冒険。小学校高学年から。
著者等紹介
橘春香[タチバナハルカ]
1972年生まれ。横浜市出身。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業後、書籍の装画や挿絵、雑誌や広告、映画パンフレットのイラストのほか雑貨デザインを手がけるなどフリーのイラストレーターとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
113
まず、絵が素晴らしい。表紙も挿絵も作者 橘さんが描いたもの。ヴィヴィッドな色使い、線描の高田さんやレンちゃんの表情。お洒落な昭和を思わせる洋服。鯉にしがみつく子どもだった高田さんのお尻がとても可愛らしい。これは骨董屋「銀杏堂」の主、高田さんと小学生レンちゃんのお話。高田さんの法螺話とも思える奇想天外な経験談の数々。だが、そこにあるのはゆったりと流れる時間と見えるもの見えないものに対する思いやりと愛情。顔の大きさほどある錦鯉の鱗、雷さまの稲妻のかけらなど珍しいものが13も登場する。大人にも楽しい1冊。2017/02/14
mocha
106
小学生のレンちゃんが、帰り道に立ち寄る骨董屋「銀杏堂」。不思議な品が所狭しと並べられ、店主の老婦人・高田さんが、ひとつひとつの“物”にまつわる冒険談を語ってくれる。大きな錦鯉のウロコ、ユニコーンの涙、逃げ水…。挿絵の美しさと相まって、幻想的なイマジネーションが広がる。「文字虫」がとても好きだったけど、レンちゃんにはまだ難しいお話だったかな。おばあちゃんになってもかっこいい不思議ハンターの高田さん。今度はどんなお宝を追っているのだろう?2017/10/02
シナモン
102
骨董屋「銀杏堂」の女主人、高田さんが世界中を旅して集めた自慢の品々。その一つ一つに、めくるめく冒険物語が秘められていてー。高田さんのお話をレンちゃんと一緒に聞いている気分。「にしきごいのうろこ」「四つ葉のクローバー入りエメラルド」「朝つゆのクモの巣ネックレス」…想像力が掻き立てられます。きれいなイラストも素敵な物語でした。2023/09/05
紫 綺
90
銀杏堂の女主人の宝石箱のような冒険譚。味のあるイラストと相まってワクワクドキドキ引き込まれる。超短編なので、小さいお子様へお休み前の読み聴かせにはピッタリかも‼2017/10/28
はる
85
とても可愛らしいお話しでした。骨董屋の主のおばあさんが、小学生になったばかりのレンちゃんに不思議な骨董の思い出を語ります。挿絵も抒情的で素敵だし(最初こみねゆらさんかと思った)、どこか懐かしい感じの文章も心地いい。ラストのイラストの、おばあちゃんの姿に思わずニンマリ。続編もあるのかな。2017/07/19