出版社内容情報
ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞、ニューヨークタイムズ・ニューヨーク公共図書館絵本賞などを受賞し、海外からも高い評価を受けている絵本作家が初めて手がける絵童話!
トガリネズミは働きもの。朝おきてから夜ねるまで、毎日きまった予定をこなし、つつがなく暮らしています。でも今日はひとつだけ、いつもと違うことがありました! ひとめ見たら忘れられない、つぶらな瞳のトガリネズミ。そのささやかでありふれた日常を、独特のおかしみをもって描きます。
内容説明
これははたらきもののトガリネズミです。トガリネズミのいちにちはいつもこんなふうです。日本絵本賞大賞、ボローニャ・ラガッツィ賞優秀賞、NYタイムズ/NY公共図書館絵本賞などを受賞し、国内外で高い評価を受ける絵本作家の、はじめての絵童話。5歳から。
著者等紹介
みやこしあきこ[ミヤコシアキコ]
1982年埼玉県生まれ。武蔵野美術大学卒業。大学在学中より絵本を描きはじめ、2009年『たいふうがくる』(BL出版)で第25回「ニッサン童話と絵本のグランプリ」大賞を受賞。2012年には『もりのおくのおちゃかいへ』(偕成社)で第17回日本絵本賞大賞を受賞。2015年刊の『よるのかえりみち』(偕成社)はボローニャ・ラガッツィ賞優秀賞、ニューヨークタイムズ・ニューヨーク公共図書館絵本賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
95
児童書。規則正しい生活をおくるトガリネズミの日常。起きて朝食をとり、いつもの電車で出勤し、同僚と昼食をとり定時で帰宅。月曜は洗濯、火曜は体操、水曜はアイロンがけ、木曜はルービックキューブ、金曜は楽器の練習、土日は料理をする。そんな中でいい事も見つける。あこがれもある。年末には友人がきて楽しく過ごす▽児童書なんだけど、擬人化ならぬ擬動物化な物語。穏やかで平和なトガリネズミの生活がちょっと羨ましいです。2022年刊2023/03/04
とよぽん
84
この本をなぜ予約したのか思い出せない((@@;))が、みやこしあきこさんの絵が素敵で可愛い。トガリネズミを知らず、検索してみるとネズミの仲間ではなく、モグラに近いらしい。体長6㎝ぐらいで体重は2グラムとか! 最も小さい哺乳類だと。この本を読みながら、ショーン・タンの「エリック」とか「セミ」を思い出した。ぜひ、続編を、というかシリーズ化していってほしい。2023/01/20
mike
72
立ち読み。小さなトガリネズミの表情や仕草が愛らしい。人間と一緒に生活をする勤労ネズミ。毎日をきちんと生きている姿に私も日々を大切にしなくっちゃと襟を正したくなった。2023/02/14
あたびー
55
丁寧な暮らしを営むちいさなトガリネズミくん。銀行にお勤め。残業はしません。毎日判で押したように見えるけど、そういう暮らしが大切なんです。そんな毎日の中にも遠い南の海に憧れたり、友遠方より来たるあり、嬉しいアクセントが。カラーとモノクロの静謐な絵が交互に現れて、心の底から癒されます。2023/01/28
花ママ
50
主人公トガリネズミの3つのお話。トガリネズミはかなり几帳面で自分のルーティンをきっちり守っている。1人暮らしを楽しんでもいるが、友だちが訪ねてくるのはうれしくて、ご馳走を作ったり楽器を演奏して、もてなしていた。カラーとモノクロ交互の色づかいの挿し絵が、このお話の雰囲気を引き立てていた。人間社会にも当てはまるようなトガリネズミさんでした。これは大人向けの絵本ですね~。#NetGalley JP2022/11/18